看護師がアパレル系に転職するならば、年齢、コミュニケーションの仕方の違い、資格はどうなるか、などについて気をつけておいたほうが良いです。
看護師のコミュニケーション能力がアパレル系の接客業務に役立つと言っても、患者さんとお客さんに接するのでは全く勝手が違うからです。
転職する年齢に注意
看護師からアパレル系に転職するならば、年齢の上限も考えておいたほうが良いです。
アパレル系は年齢の高い人を取ることもありますが、ほとんどは20~30代の若い人を取ります。
一般的に言っても、他業種に転職する上限年齢は35歳までと考えておいたほうが良いです。
その後は徐々に採用可能性が低くなります。
もちろん、バイトやパートなど非正規の形で働くのであれば、それほど年齢を気にしなくて良いこともあります。
しかし、正社員として一から仕事を覚えるのであれば、年齢は最高でも35歳までと思っておいたほうが良いでしょう。
コミュニケーションの違い
看護師は、患者さんやその家族と接しているうちにコミュニケーション能力が育ってきます。
そのため、接客業や営業などの仕事でも応用できると言われることが多いです。
しかし、看護師時代のコミュニケーションの仕方をそのままお客さんに接するときに使うのはマズイです。
相手はあくまでサービスを求めているのであって、医療を受ける感覚とは異なります。
看護師の仕事では高齢者に接することが多いため、軽い口調を使うことが多いです。
職場でも医療用語を使ってキビキビ伝達するような話し方なので、敬語があまり身についていない可能性もあります。
その言葉の使い方のまま、アパレルでお客さんに接してしまうと違和感を持たれてしまう可能性もあります。
まずは敬語を覚える、業界用語を覚える、職場の雰囲気にあった身だしなみを整える、といった基本的なことから取り組みましょう。
看護師資格をどうするか
アパレル業界でも、患者さんや医療従事者の衣服を取り扱うメーカーはあります。
それならばまだ多少は看護の経験が活かせますが、それでも看護師資格は無駄になります。
全く医療や看護の世界とは関係ない職場であれば、さらに経験が意味をなさなくなります。
専門資格を取ったのに、無駄になっているというのはもったいないことです。
専門資格は給料が高くなる、待遇が良くなる、などのメリットがあるからです。
それでもどうしても別の業種に進みたいというのであれば、給料は下がる可能性が高いことは覚悟しておきましょう。