看護学生や看護師の多くは、足の匂いに悩んでいます。
今回はそんなあるあると、その解決策をいくつか紹介していきます。
靴を脱いだ時に気になるあの匂い
看護学生が一日の病院実習が終わったとき、更衣室では匂いについての話題がでることが多いです。「私、足匂ったらごめんね」と友達に伝えながら靴を脱ぐ学生や、「靴ってどのくらいで洗ってる?私結構洗ってるんだけど、全然だめで・・・」と相談する姿も多く見受けられます。
また、看護師においても、更衣室で靴を脱いだときや、夜勤の仮眠時に靴を脱ぐシーンなどで、匂いを気にする人も少なくありません。
なぜ匂いやすいのか
なぜ、看護学生や看護師の足が匂いやすいのか、それには理由があります。第一に、靴の構造です。
最近のナースシューズは、つま先まで覆われているものが多いです。なぜなら、つま先がでていたり、足の一部が露出することによって、針などの鋭利なものが落下した場合に怪我をしてしまう恐れがあるからです。
特に看護の現場では、採血などで患者さんの血液がついたものもありますから、それらで怪我をすることで感染のリスクもあります。これらのことを防ぐためにしっかりと足を保護する構造になっているのです。
第二に、看護師は動いていることが多く、靴を脱ぐ機会もほとんどありません。そのために、汗をかくことによって靴の中が蒸れてしまい、雑菌が繁殖することが匂いの原因となっているのです。
足の匂い対策のいろいろ
このような足の匂いへの対策は、いろいろなものがあります。
ひとつは、足の匂いを抑えるスプレーやジェル・クリームなどの使用です。
薬局によく売られていますが、ここで注意するポイントは脇の匂いを抑えるものではなく、足専用のものを選ぶことです。なぜなら、足と脇の下の匂いの原因菌は違うため、それぞれ専用のものを使用しなければ効果が少ないからです。
また、クリアネオなどのように、ワキにも足にも使えるクリームがおすすめです。
クリアネオはワキ・足のニオイの原因となる汗を抑え、菌を殺菌する有効成分が配合されています。
更衣室でよく、ワキ用の制汗剤スプレーをこまめに噴射しているナースもいますが、それはその場しのぎの対策でしかありません。
原因となる汗・菌にコツコツ対策することが重要なのです。
ふたつめは、靴下の工夫です。
例えば、ストッキングは生地が薄いので、汗をかいてもほとんど吸収してくれません。そのため、靴の中が蒸れやすくなってしまいます。
そのようなときには、短い靴下をはいてからストッキングをはくことによって、匂いが抑えられます。また、足指が分かれている靴下では表面積が広くなるので、ふつうのものよりも汗を吸収してくれるので便利です。
みっつめは、靴をこまめに洗うことです。
工夫をしても靴は汚れていきますから、清潔を保つ上でも定期的に洗うことをお勧めします。
このように足の匂いを気にする看護学生や看護師は多いですが、理由をしっかりと知った上で対策を講じることが、匂いを抑えるポイントです。