新年度を迎えました。異動のある看護師は、自分の持ち場が変わるかもしれない為にドキドキしていたことでしょう。
また、環境が変わり、業務内容も変わり、勤務時間や勤務の状況が変わることがあります。今まで慣れた環境と変わるため、肉体的にも、頭脳的にも、精神的にも重圧やプレッシャーがかかります。新しい環境や人間関係に悪戦苦闘するかもしれません。
新しい職場になれるコツについてまとめてみました。
気になる人間関係
- 上司や先輩看護師の性格や教育に対する姿勢
- 病棟内の人間関係の雰囲気
- スタッフ間の派閥の有無
- 医師と看護師の関わりや関係性
- 日勤や夜勤のスタッフ人数
- チームや業務編成
人間関係になれるコツ
- 挨拶をする
まずは、人との関わりの基本です。
初めの印象が肝心ですので、初めの自己紹介と毎日の挨拶が大切です。意地悪な先輩は、返してくれないこともありますが、返してくれないからと言って挨拶をすることを辞めてしまっては、もう心の距離は埋められません。きっと、自分がどういう人間かわからないから拒絶されるのでしょう。諦めず、挨拶し続け、業務に慣れて仕事が出来るようになれば、きっと挨拶を返してくれるときが来るはずです。
- 指摘に対して真摯に受け止める
看護師としてのプライドもあるでしょう。これまで叱られたり、注意されることもなかったかもしれません。しかし、その現場では新人同様です。その空気、空間に慣れるには、教えに対して前向きに真摯に受け止める姿勢が必要です。
そこで、不貞腐れて陰で文句でも言うようであれば、もうその現場に居ることすら難しくなります。指摘に対して「直して貰って有りがたい」という気持ちで仕事を行う必要があります。
- 教えてもらう姿勢を出す
新しい環境、新しい仕事内容となれば、業務の流れや必要な技術的な違いも出るでしょう。元からいる人に、教えて貰うという低い姿勢で教わることが、教わる側の姿勢です。「教えてくれない」とか「教えてもらい無いからできない」という態度の人には、誰も教育をしたいとは思いません。
「お願いします」「ありがとうございます」と教えてもらう前後に言葉を添えてみることが円滑に進むポイントです。
- 何でも勝手にしようとせず、確認しながら慣れていく
今まで当然のように行っていたことでも、違う現場では方法や仕方が異なる場合があります。違い方法を自分なりにやってしまっては、その職場の方法から逸脱してしまいます。初めて行うことは、確認しながら確実に覚えていくことも大切です。そうすることで、周囲も仕事内容の把握がどの程度できているかわかります。
何が出来て何が出来ていないのか把握してもらうことは、信用や信頼に直結します。
- 自分から教えを乞う
積極性は大切です。学ぼうとする人には、教えてあげたい、頑張ってもらいたいと思うものです。自分から積極的に、「教えてください」「これで間違いないですか」と業務や技術、方法の確認を行うことが、早くその職場に慣れて溶け込む方法かもしれません。
- 嫌な顔をせず、気持ちよく依頼を受ける
自分に出来る仕事、出来ない仕事があるでしょう。他のスタッフが、自分に依頼してくることは、まだ簡単なことや雑用ばかりだったりもすることもあります。しかし、ここは新入りの看護師と言うことを理解して気持ちよく引き受けてください。
「何年も看護師やっているのに、こんな仕事ばかり」と思うかもしれませんが、自分にも確実にできる仕事を与えてくれています。医療安全という面からも大切なことです。
嫌な顔せず、「わかりました」と気持ちよい返答をして与えられた仕事を確実に行ってください。そうすると、自分の理解が深まり、その先の業務を教えるということに繋がります。