医療関係者以外にはあまり知ら得ていない事実として、看護師の資格には二種類の物が存在しているという現実があります。
慢性的な人材不足である医療業界においてこれまでこの二種類の資格の違いについて細かいことを言うケースはあまり存在してきませんでしたが、近年になって高度な医療を行い一部の医療機関においては正看護師を採用の基本にするという選択を行うケースが存在しています。
今後長い時間をかけて准看護師ではなく正看護師を主流にして行くという変化が生じて行くことになると考えられています。
重要視さえれない事も
しかしながら比較的小規模な医療機関にいてはそれほど重要視されることが無い現場も少なくありません。
経験豊富な准看護師は不慣れな正看護師よりもよほど的確に行動することが出来る場合も少なくないということを現場は理解しており、ケースバイケースで活躍していると言えるでしょう。
これまでの人材不足を力強く補ってきたのが他でもない准看護師の力であると言えるのです。
そのため今後すぐにこの二種類の資格に違いが生じて行くということは考えにくいとも言えるでしょう。
正看護師と准看護師の差
殆どの医療機関においてこの二つの資格は区分けをされることになり、手当や賃金体系にも違いが存在していることが少なくありません。
これには教育課程が全く違うという問題もあるため差別化を図っているというのが現実であると言えます。
しかしながら本質的にはそれほど差が無い状態で仕事をしている医療機関の数も少なくないのです。
この二つの看護師の資格には本質的な違いが存在していますので、今後差が広がっていく可能性は高いと考えられています。
正看護師は今後の主流となっていくことは間違いなく、准看護師は徐々にではあるもののその役割を終えて行くことになるでしょう。
准看護師は今後少なくなる!?
人材不足が発生している以上、特別に高度な医療を提供している一部の医療機関を除いてそれほど働きやすさに影響が出るということはないと考えられますが、准看護師の養成課程は既に縮小に転じています。
今後新規での教育が行われなくなる方向に進んで行くことが想定されていますので、その点については注意をしておくべきであると言えます。
現在のところ高度医療を提供する医療機関においてのみ正看護師を採用条件にするケースが生まれ始めていますが、その様な傾向はまだまだ一般的なものではありません。
今後時間をかけて緩やかに変化して行くものであると言えるでしょう。