体調管理は上手くいっていますか?
看護師をしていると、様々な身体の不調を感じることがあります。身体の不調、精神の不調、身体も心もズタズタという職員も見受けられます。
それでも朝は来るし、明日は来るし、仕事に行かなければいけません。
職場によっては、熱があっても感染症でなければ解熱剤で熱を下げて、勤務をこなすスタッ不足の職場もあります。
看護師の健康を脅かす症状や病気について、またその対処法について考えてみましょう。
健康を害する要因とは
看護師が実際勤務する上で、何が健康に影響を与えるのでしょうか?
- 腰痛
患者さんや、機材、物品など重い物や人を担ぐ、持ち上げる動きなどが日常茶飯事にあり、腰痛を持病として抱える看護職員は多くいます。マッサージや接骨院に通う人も多いですが、一度や二度通ったところで改善されることが無く、日々の業務により腰痛悪化を我慢しながら仕事をする看護職員は大勢です。 - 不規則勤務
通常、寝るべき時間に働くと言うことは、心身ともに疲労が強い状態です。また、夜間の入眠時に放出される成長ホルモンや性ホルモンなど、内分泌系にも異常を来たし、身体に悪影響を与える場合があります。 - 病原菌や感染症
患者さんの罹患する感染症や伝染病への罹患リスクがあります。特に怖いのが、B型肝炎やC型肝炎に採血や注射、医療処置や検査等により血液に晒されて感染することです。また、インフルエンザやノロウイルス、隔離が必要な感染症への接触感染や空気感染、飛沫感染などの危険性が高いです。マスク、手袋、ガウン着用していても疲れやストレスなどによる免疫力低下している時は注意が必要です。 - 医薬品や医療機器の利用
抗がん剤や、滅菌のガス、消毒液、消毒用紫外線など、時に使用中に空気を吸ったり、皮膚に吸着することにより身体に吸収され、看護師自身に不必要な効果を現す場合があります。抗がん剤や、薬品等は、取り扱い注意やマニュアル作成されている病院が多く、これを順守しなければ健康被害をこうむる場合があります。 - 患者さんによる暴力・暴言
患者さんの言葉の暴力、叩く・蹴るなどの身体的暴力、悪気はないけれど錯乱状態やせん妄状態により暴言や暴力を受ける場合があります。セクシャルハラスメントやパワーハラスメントに晒されることもあり、これにより看護職者が鬱や心身症に至るケースがあります。 - 精神的疲労
人と関わる仕事であり、患者さん、患者さんの家族、医師、上司、看護師の同僚や先輩、後輩、他のコメディカルスタッフによりいじめ、暴言、嫌がらせなどの対人関係トラブルを抱える場合があります。 - 肉体的疲労
看護職は、肉体労働を余儀なくされます。患者さんの診療の時介助や、身体ケアや処置、日常生活の支援と言うことで、身体の清潔保持、排泄援助、移動の介助など、体を酷使する業務内容が多いです。不規則勤務や日々の疲れにより身体はくたくたですが、回復をまたずして翌日の勤務となる為、肉体的疲労が蓄積しています。
労働者を守る法律
・労働安全衛生法
労働者の安全と健康を守り、職場環境の適正化を図る法律です。
事業所や事業者に対し、快適な職場づくりと労働条件改善を促す法律です。
この法律により、労働者は労働災害から守られ、働きやすい環境づくりが約束されます。
最後に
看護師の仕事が大変と言うのは、一括りにすることはできません。
多くの健康被害のリスクがありますが、これは複合的で複雑化しています。
何よりも、マニュアルを守ることや、予防行動をとることにより、被害を改善したり軽減したりすることが出来る事ばかりです。
健康被害リスクが高いと看護職を怖がるより、このような健康被害に対する対策を守ることも大切ですね。