看護師をする上で、正常に判断し、人に平等に対応し、優しさを与えられる存在でいるには、自分の心が健康でなければなりません。
自分の心に不安があったり、ストレスフルな状況であったり、恐怖感や疑心がある場合、人に気を配り、注意深く観察したり、正しい判断をすることなどできません。
仕事のみではありません、プライベートで不安や問題が起きたり、体に不調があっても正常に仕事を行うことはできません。
「メンタルヘルス」と言う言葉を聞いたことがありますか?
看護師が心の安定を図り、正常に機能できる存在であるには、どのような要素が必要なのか考えてみましょう。
メンタルヘルスとは
精神面における健康をメンタルヘルスと言います。
心のストレス、疲労、悩みを軽くし、和らげ、精神の安定を図ることがメンタルヘルスです。
これは、精神疾患である心身症、鬱状態、鬱病、統合失調症、パニック障害や強迫神経症などの予防につながります。
看護師と言う仕事は、精神を擦り減らし、ストレスが多い仕事と言われています。鬱状態や心身症を発症し、それでも頑張って疲れをためて鬱病や他の重症の精神疾患を発症してしまう場合があります。
よって、メンタルヘルスサポートとして臨床心理士を設置し相談を受けつけたり、リフレッシュ休暇などの休暇措置によりストレスをため込まない支援を行う病院や事業所もあります。
心の健康維持の為に
まずは、自分の心に着目し、自分の心の疲れに気づくことが大切です。
自分の心の悲鳴に気づくことが出来なければ、ストレス発散をするという行動に移すことができません。ストレス発散が出来なければ、溜めるだけため込んで、後は爆発し、心身の症状として、精神疾患へつながる症状へ発展するのみです。
その前に対処しなければなりません。
・具体例
- 職場への適応能力を高める、割り切ることは割り切って、時に流すと言うセンタk氏も必要
- 仕事に喜びを持つ、楽しさを見出す
- 仕事へのモチベーションを維持する、やる気を保つ、達成感を感じる
- 時に仕事を頭の中から切り離す、考えない時間を作る
- 考えすぎない、プラス思考、楽観視する力も必要
- 出来たこと、出来ることへ着目しマイナス要因に蓋をすることも必要
生き生きと、はつらつと働き続ける方法
医療では、客観的データや科学的根拠による判断や眠を測る指標があります。しかし、看護業は正解が無いのが事実です。
専門知識や科学的根拠による対応が必要な部分がありますが、時に感情に流され思いのままに対応することもあります。
人間味を持って、人と関わるという側面もあり、その人、その看護師によって対応が異なることがあり、精神的側面に大きく左右されることがあります。
看護と言う仕事は、「こうしなければならない」とか、「こうあるべき」と考える必要が無いということを念頭に置くと、重圧から解放され仕事を行うことが出来るでしょう。
また、患者さんの安楽や安全を考え、その人の反応を見て自分の行った看護がどうであったか判断出来るところもあります。
患者さんの「ありがとう」の反応で、自分のやる気ややりがいに変換することもできます。
周囲のスタッフがダメだと言っても、患者さんが本当に安楽で良かったと感じられるのであれば、あなたの判断は間違いではないこともあります。
最後に
患者さんの反応が大切です。
「痛い」「嫌だ」と言う言葉にはしっかり耳を傾け、真摯に受け止め改めましょう。「ありがとう」「よかった」「嬉しい」の声に心を止め、自分の心の栄養にしましょう。
そうすることで、心の健康を保ち、今日からそして、明日からの仕事へのモチベーション維持、やる気につなげることが出来ます。
看護師の心の健康と心の栄養は、患者さんの安楽や反応を見ることで充実させることが出来ます。
そんな反応に目を向けることが出来ないほど余裕がなくなれば、友人や知人に思いを聞いて貰ったり、時に専門家への相談が必要でしょう。