看護師の勉強をしていざ働き始めると、机上で学んだことが全く活かされず、怒られてばかりの日々になります。
出来なくて当たり前なのですが、怒られることが度々続くと、心にゆとりが無くなり、「看護師は向いていない」と感じ、軽い鬱傾向になる新人看護師もいます。自分と他人(同僚や先輩)を比較し、その差を悪い方悪い方に考え負のスパイラルとなります。
しかし、本当に向いていないのでしょうか?
患者さんを思う気持ちは無くなりましたか?
患者さんを思う気持ちさえあれば、技術はついてくるはずです。
今、完璧な先輩もあなたのような未熟で怒られ続けた経験があるのです。
諦めるのはまだ早い、諦めることは簡単です。
落ち込んだ気持ちを立て直しましょう。
落ち込む理由と対処法
- 失敗ばかり、怒られっぱなし
一度した失敗を書きとめ、帰って復習し、次に同じ失敗をしない。 - 患者さんが「痛い」「止めて」と言ったり、苦痛表情を見せた
自分のしたケアや処置の何が患者さんにとって苦痛だったか考える。
患者さんが苦痛とならないような方法が考えられていたかを振り返る。
患者さんにとって安楽な方法が行えるような情報収集が出来ていたのか考える。
(膝痛のある方、疼痛がある方の部位や可動範囲など、安楽な姿勢の情報など) - 同期や同僚と比較される
今は辛いかもしれないけれど、その分勉強を怠らず、やる気を見せ続ける。
今ではなく、数か月先の成長を見せる。 - 何をするにも緊張して、分かっていても身体が違う行動を起こして失敗する
自分が落ち着いて実践できるリラックス法を身につける。
緊張していることを指導者や先輩に宣言する。 - 優先順位や必要なケアが見えてこない
先輩や指導者に、そんな時はどうするかを聞いてみる。
聞けるのは新人のうちだけです、聞いていいのが新人です。 - 技術や知識のチェックシートがいつまでも合格を貰えない
日々のケアや処置を振り返り、自分に出来ないところを復習する。
自分なりのケアや実践ノートを作る。 - 先輩や上司が質問や挨拶に返事してくれない
話しかけ続けることが大切です。
自分がアプローチを辞めてしまうとお互いの距離は離れるだけです。
成長したと感じて貰えだすと、自然と自然体で関われるようになる事が多いです。
同じことを何回も聞かない。(勉強、復習していないと思われる)
落ち込んだ時どうする?
- 気分転換でドライブや旅行に出かける
- 一切仕事のことを考えない日を作る
- 患者さんからの優しい言葉や、「ありがとう」の声を思い出す
- 自分の趣味に没頭する
- 悩みを友人や家族に話す
- 涙を我慢しない
最後に
退職を考えている新人さん、看護師が向いていないと感じている新人さん。
患者さんは、あなたの笑顔を励みに治療を頑張っている時もあります。
長期に入院している患者さんは、あなたの成長を見守ってくれている患者さんもいます。
経験を重ねなければ身に付かないのが看護です。
いろんなケースをたくさん経験して、臨機応変に冷静に対応できるようになるのです。
もう少し粘ってみませんか?