看護師がパートで働こうと考えて現場に出てきてみたものの、未経験から始めると抱えてしまいやすい悩みがあります。一度離職して経験のない職場で働いてみると苦労しがちな点についてよく理解して、覚悟を決めて働き始めるようにすることが大切です。
最も多い習得の悩み
看護師資格を持っていると医療や介護を代表とした幅広い職場でパートで働くことができます。離職して子育てをしながら働き始める人が多いのが特徴です。もともと病院で働いていた看護師も、職場の多さや勤務条件の良さから介護を選ぶといったパターンや、クリニックで夜勤や残業の少ない仕事をしようと考えるパターンはよくあります。
しかし、実際に働き出してみると未経験から始めたことで大きな苦労をしてしまう場合が多いのが実情です。それまで経験したことがない職場では、新しいスキルの獲得が必要になる場合がほとんどでしょう。
年齢を重ねてきてしまっている影響もあって、スキルの習得に時間がかかってしまいがちなのです。また、知識面でもカバーしきれない部分が多くて新たに学ばなければならないのが大きな悩みになってしまうのはよくあります。
現場からの要請への対応の悩み
未経験でパートを始めた看護師が持ちやすい悩みとしてもう一つは現場からの要請に応えられないもどかしさがあります。
現役で若い頃に働いていたときには敏腕な看護師として働いていたももの、未経験で職場に出てみるとほとんど新人と違いがありません。
現場で必要とされていることを速やかにこなせていた若い頃の自分と対照してしまい、ほとんど新人扱いで現場からの要請に対応しきれない自分が悔しくなってしまう人も多いのが実情です。
慣れない職場だからと諦めるわけにもいかず、かといって速やかにベテランとして働くこともできないのに悩みを抱えてしまいがちになっています。
仕事への責任感への悩み
パートで働いていると常勤に比べると責任の軽い仕事を任されるようになる場合が多いのが一般的です。しかし、看護師として返り咲きしたいと考えてパートの仕事を始めた人にとって、その状況が悩みになることもよくあります。
他の看護師のサポートをする仕事ばかりになっていて活躍の場がないのを嘆いてしまう場合も少なくありません。
パートとして働く際にはそのような立場になるケースが多いという理解をして覚悟の上で臨む必要があります。事情をよく理解した上で仕事を見つけるのはこういった悩みを持たないために大切な視点です。