新人看護師の意気込みとして、丁度しんどさを感じ始めるのが入職して2~3カ月と言ったところではないでしょうか?ゴールデンウィークを何とかクリアし、本格的な実践教育に入り、時に夜勤導入をと言う時期にしんどさを感じる方は多いでしょう。
新人看護師の離職率は、年間9.2%と、10人に一人が早期退職に至っています。
早期リタイアを回避するために、自分にできることを考えてみましょう。
書き留める
教わってことをきちんと書き留めましょう。
殴り書きでもいいです、良く分からない内容でもいいです。
書くことが大切です。
分からないけれど、実践しながら書き留めている内容は、きっと、身体の動きとともに頭の片隅に残っています。それを紐解き、復習すると、なんとなく自分が教わったことを思い出すことがあります。
その思いだしたことを、もう一度書き直すことで、自分の実戦力とすることが出来ます。
また、書き留めて出来ない時、教育してくれる看護師は、「真面目にやって無理だった」と再度教えてくれます。しかし、メモもとらないで出来ないという新人には、再度教育する事を嫌うでしょう。
礼儀をわきまえる
先輩看護師や上司など教えてくれる人に対する節度が大切です。
忙しい業務の合間、自分の仕事を置いて教えてくれるのですから、「ありがとうございます」「助かります」「お願いします」など敬意を見せることも必要です。
予習・復習
自分が明日する事が分かる場合は、病棟マニュアル等を確認したり、事前に先輩に方法を聞いておく事が大切です。急に教わっても想像できなかったり、自分の許容量がパンクして分からないということにもなります。よって、予測できる看護行為や医療行為を学んでおく事が大切です。
また、今日教わったことは今日の内に復習しましょう。
そして、分からなかったこと、疑問に思ったことを翌日に質問できるように準備しておきましょう。
そうする事で、経験したことを振り返り、次にはフォローをしてもらいがら実践出来たり、一人で行えるようになるなど看護師としての成長を早められます。
また、先輩からやる気のある新人さんと目をかけてもらえる存在になります。
頼りの人を見つける
プリセプターと関係を構築出来ることが最もお勧めです。
新人担当看護師として、成長をしてほしいと真から思っているのがプリセプター看護師です。
業務においても、プライベートにおいても話が出来る関係になれば仕事がしやすくなります。
しかし、プリセプターと必ずしも良好な関係とならないこともあります。
厳しすぎる、見習えない、不信感がある、怖いなど負の感情があれば、なかなか頼れません。年の近い先輩看護師や、お母さんのような存在の看護師等、病棟に心を寄せられる人を見つけられるとストレスを分かって貰え、辛さを軽減する事が出来ます。
ストレスへの対策
初めての仕事で、肉体的にも精神的にも困窮している時期ではないでしょうか?
予習、復習が大切とも言っていますが、プライベートを充実させることも大切です。
仕事を行うエネルギー源や、原動力は私生活の充実も一つの要素です。
趣味、余暇活動、友人や家族との時間をとるなどストレス発散が上手に出来ることは、看護師を続けるうえで大切なことです。
まとめ
せっかく看護師に慣れたのに、まだ慣れない、十分に経験していない状態で転職や退職をしてもらいたくはありません。
上手に吸収し、上手く発散させるという事がキーワードになりそうです。
踏ん張って、もう少ししたら明るい兆しが見えると思って、新人の教育される期間を過ごしましょう。