看護師に抱く考えはどのような事がありますか?
実際働いている看護師は、当然のことと思っていても、他の職業や他者の目線から見ると変わっていたり、変だと感じられることがあります。
看護師同士では分かりあえても、一歩外へ出れば通用しない事もあります。
看護師独自の世界観があると言うことではないでしょうか?
今回は、看護師の人間関係について考えてみましょう。
看護師のスタッフ間の人間関係
看護師として円滑に仕事をする上で最も重要と言える事は、看護師同士の人間関係ではないでしょうか?
患者さんはさておき、看護師同士の関係が良くなければ業務に支障を来たすことが多いです。
看護と言う仕事は、連携プレーが必要であったり、報告や連絡や相談を行うことにより安全な療養環境を患者さんに提供できたりすると言うことが特徴です。
しかし、女性が集まる職場です。いじめや嫉妬、ねたみなどの女の感情が入り混じる職場であり、上司や先輩の開於呂を伺いながら仕事をする場合もあります。
また、キャリアを考えると同僚同士の熾烈な争いがあったり、女性ならではの身体的バランスによる精神的な波が渦巻いたりする事もあります。これらが原因で、人間関係がぎくしゃくしたり、人間関係に面倒臭さを感じたりすることもあります。
看護師同士だけではありません。
医師や他の医療スタッフとの関係もあります。
医師のご機嫌を伺いながら、上手に指示を貰ったり、指示のオーダを出して貰うことも仕事を円滑にするために必要です。
忙しい医師は、いつもイライラしがちです。そのような医師の顔色を見ながら、簡潔明瞭にしてほしい事を伝えること、まとめて手間を取らせないよう順序立てて話を持っていくことも医師との関係を円滑にするには必要です。
リハビリや栄養、事務のスタッフとの連携も重要です。
リハビリでは、看護ケアとリハビリの時間が重ならないように連絡調整を行い他害が仕事をし易いように段取りをする連携も重要です。
また、患者さんのリハビリの効果や身体状況の情報交換を行い、患者さんのADL拡大や生活の質を高められる支援を共に考えていくことも大切となります。情報を伝え合う間柄を確立できていなければ、患者さんに迷惑をかけることになり、患者さんの回復の足を引っ張る事になりかねないので関係性を良好にしておく必要があります。
栄養士との関係は、もし患者さんの栄養状態が悪かったり、摂食障害や嚥下障害がある場合、口腔内の怪我や疾患により食べにくい状況になったりすると、食形態や食事方法の変更が必要となります。
看護師は、食事形態や食事方法のプロではない為、栄養士の方の助言や工夫の知恵を借りることにより患者さんの食事に対するニーズに応える必要があります。
必要な情報を適切に伝え、適切な食事方法により栄養状態悪化することなく患者さんの食事支援を行う必要があります。
この他、事務の人とは、入院中、退院前後の書類や、他機関との連携などが円滑に進むように調整や連携を図る必要があります。
しかし、看護師が適切な情報を適切な時期に伝えられなければ、その準備を行うことなできません。それは、患者さんを待たせる結果となったり、関連機関との連携がうまくいかない事となったりと問題が生じることがあります。
報告や連絡を密に行い、ゆとりある準備が行えるよう、事務の方への配慮を行う必要があります。
看護師の患者さん、患者さん家族との人間関係
看護師と言う職業は、専門職、技術職であり、サービス業でもあります。
この事を看護師は忘れることがあり、ついつい患者さんに対して馴れ馴れしくなったり、対応が雑になったりすることがあります。
それが原因で、患者さんとの信頼関係にひびが入ったり、患者さんが我慢して療養をする、ストレスを与える存在になっている場合があります。
患者さんがいて、病院は成り立ちます。患者さんは、嫌になれば他の病院を探して変わる事が出来ます。病院の評判に関わると言う事も念頭に入れておかなければなりません。
家族の方も、自分の身内に対する看護師の接し方や、ケアの方法をきちんとチェックしています。丁寧に対応されているか、雑にかわされたりはしていないか、きちんと見ています。やはり、自分の身内は大切に扱ってほしい、早く回復できる方法を探って関わってほしいと感じています。
時に、この看護師さんなら安心できる、あの看護師さんだと不安と感じている場合があります。特に夜間の人出が少ない時に、あまり信用できない看護師が勤務していると不安で眠れないという家族の方もいます。
そのような不安を与える看護師にならないよう自分の対応、立ち振る舞い、看護技術やケア方法を見直す必要があります。患者さん、患者さん家族には、親切はもちろん、誠実に丁寧に対応することが重要です。
まとめ~看護師の人間関係の乗り切り方~
医療、看護はチームで働くと言う特徴があります。
チームとは、患者さんと患者さん家族を含めての事を言います。連絡、報告、相談を行い、各それぞれの思いや考えを十分に聞き、尊重する姿勢で対応することで円滑に仕事を遂行できます。
相手も人間です、自分も人間です。感情的になれば上手くいくことも上手くいきません。相手がイライラしていると感じた時は、自分を抑えて、腹が立つこともあるかもしれませんが、ぐっと堪えて対応することも人間関係を円滑にする方法です。
患者さんとも、患者さん家族とも、医療他職種、看護師同士でも、一看護師としては連絡や調整役になる事が多いのが病棟看護師です。相手を思いやって対応できることが仕事をやりやすくする手段かもしれません。