MENU

    夜勤が辛い~体力的に限界~ なんでこんなにしんどいの?

    看護師という仕事を選択する上で必ずと言って良いほど、ついてくるのが夜勤ですね。就職活動をする時に、夜勤をする方が求人件数が多く、労働条件も良い場合が多いです。

    若いころ、夜勤なんてへっちゃら、むしろ夜勤の方が稼げるし、休みの絡みから夜勤が多い方がいいと感じていた頃もあるかもしれません。

    しかし、最近体力的にしんどい、夜勤の後の疲れが取れない、夜勤の回数を減らしたいと身体の疲弊を感じている看護師さんもいるでしょう。

    では、何故、夜勤が辛く感じ始めたのでしょうか?また、その辛い夜勤をどうやり過ごしたらよいのかを考えてみましょう。
     

    夜勤が辛い理由

    なんといっても夜勤は、昼夜逆転状態です。生活リズムを不規則にし、本来人は眠る時間に仕事を行い、脳をフル回転させ、肉体労働を行います。じっと座っていることは無く、夜間常に動き続けるのが看護師の夜勤です。

    人間には体内時計が備わり、これに合わせて活動を行います。体内時計(サーカディアンリズム)は25時間。
    一日は24時間と一時間の差があります。

    この一時間を埋めるために、人は朝日を浴び体内時計と自分の生活をリセットし一日を始めます。

    しかし、夜勤により体内時計をリセットできず、サーカディアンリズムに反して生活していると、自律神経が乱れ、身体の恒常性維持の為に放出されているホルモン分泌の乱れ、不眠や鬱病などの精神状態の乱れにまで発展することがあります。

    夜勤の何が辛い?

    看護師のストレス

    1. 肉体労働が辛い
      夜勤では、検査や処置などは基本的に日勤体で終わっていることが多く、ほぼ日常生活支援である排泄、食事、褥創予防の為の体位変換、服薬や投薬介助、不眠への対応や全身状態やバイタルサインの観察などを行うようになります。

      ・褥創予防の体位変換、おむつ交換、経菅栄養の準備や実施
      ・不眠患者への対応や不穏・時に暴動の対応
      ・夜間起きておかなければならない状況

      このように、夜勤は、体力を消耗する状態にあります。

    2.  

    3. 長時間勤務が辛い
      二交代制の夜勤では、休憩はありますが拘束時間は16時間から18時間、残業があればそれ以上の労働時間となります。

      日勤、夜勤の連続の日々は体力的に厳しく感じます。特に救急や急性期の病棟においては、仮眠はおろか、休憩すらままならない場合もあります。

      病棟患者の落ち着きや状態によりバタバタと忙しい日や、落ち着いて過ごせる日もありますが、長時間にわたる夜間の仕事は疲れを残します。

      また、夜間を共にするスタッフが気の合う人、合わない人など人間関係においても苦痛となる場合もあったり、一緒に夜勤をするスタッフの要領が良いか悪いかのなども自分の仕事量や負担に関わります。

    4.  

    5. 重圧、プレッシャー
      それなりに仕事を出来るようになり、夜勤リーダーになるころ、夜勤がしんどいと身体が疲弊を起こす頃でもあります。

      身体が悲鳴を上げていますが、病棟全体を理解し夜勤の責任を任される立場にもなります。

      自分の仕事を自分の要領で行うのであれば、なんとかやり過ごせていた夜勤も、夜勤中のトラブルや対処を率先して考えなければならない責任を負わなければならない時もあります。

      そんな重圧やプレッシャーが辛いと年長、中堅看護師は言います。その一日、その夜、何も起こらないようにと心の中で願い続けるリーダーもいます。

    夜勤を辛いなんて言わない!!対処法

    仮眠

    1. 夜勤中、仮眠があればしっかり仮眠をとりましょう。
      仮眠が無い場合は、脳を休ませるために15分程度目をつむることで少しは、頭がすっきりします。しかし、20分、30分と長くなると睡眠欲が高まり、より疲れを増す場合があるので注意が必要です。
    2.  

    3. 夜勤の相方や共に働くスタッフと力を合わせましょう。
      報告や相談、大変なケアや対応はお願いして一人で抱え込まない、力を合わせることで負担を軽減し早く業務を終えることが出来ます。
    4.  

    5. 夜勤の後の仮眠に注意を。
      夜勤後、家で眠る場合は、よく休めるように日光をなるべく避け、サングラスなどにて光を遮蔽、家でもカーテンで光を遮断して休むようにしましょう。

      そして、遅くとも午後2時までには起きましょう。長く寝すぎると、夜の睡眠に差し支えます。

    6.  

    7. 夜勤後の活動について
      まだ動くことが出来るのであれば、仮眠や睡眠はとらずに動いて起きましょう。

      不眠と感じるかもしれませんが、中途半端な仮眠は夜間の不眠と体内リズムの狂いを生じます。眠らないという選択は、夜間の熟眠(疲れの重積による)を誘います。

      夜間、じっくり眠れることで、翌日の疲れを軽減出来ます。

    8.  

    9. 栄養を十分に。
      夜間、覚醒している夜勤では、ただでさえ夜起きているストレスを感じる状態ですが、患者さんを看なければならないストレスを感じています。

      ストレスは、身体のビタミンを破壊し、精神的に安定が測れるように体内では反応しています。

      ビタミン不足は、栄養の偏りだけではなく、精神的不安定を引き起こし、免疫を低下させ不健康や風邪などの病気を引き起こすことになります。栄養を十分に摂り、休息をとることをお勧めします。

    最後に

    夜勤を頑張る中堅看護師さんは、後輩看護師の心の拠り所であったり、患者さんの安心出来る存在でもあったります。

    頼もしい存在であることを誇りに思い看護活動を行ってください。

    どうしても、無理な時は自分の体調や健康を優先すべきですが、自分の立場と言うのが、みんなの安心であることを知るとやる気が出てくるかもしれません。

    夜勤が辛い場合、もう一度、夜勤前後の生活リズムや休息バランスを考え自分に合った方法を検討してみる必要があります。

    健康に気遣い、栄養と休養について考えてみましょう。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    目次