看護師として働くと給料が高いと言われがちですが、実際には毎月どのくらいの手取りがもらえるのでしょうか。その現実をよく知ってみると、働き始めてからベテランとして働き続けるためのモチベーションの必要性についてよく理解できます。
現実と向き合って、ずっと看護師として活躍していくためのスタンスを考えておきましょう。
看護師の初任給の現実
看護師は初任給から高くて稼げる職業だとよく理解されていますが、確かに平均的に見ると他の職業に比べて高いのは事実です。しかし、実際に手取りでどの程度もらえるかというと意外な事実に突き当たります。
働き始めて4月の初任給がようやく手元に手に入ると思って喜んでいると、実際には16万円前後に落ち着いているのが現実です。初任給は平均すると26万円前後であるとされているため、実に10万円も減ってしまっているのです。
これは働き始めで諸費用がかかる場合が多いからであり、翌月からは20万円以上は手元に届くようになります。普段から着る白衣などのユニフォーム代や寮生活の頭金などが社会保険料や税金以外にもかかるのです。
看護師として働く上ではこの点はよく理解しておく必要があります。
ベテランになっても伸び悩みがちな給料
初任給で諸費用が差し引かれてしまうのは仕方ないとしても、その後は高給取りになれるのではないかと考えるかもしれません。
しかし、二年目以降は税金の額も増えてしまうことに加え、基本給があまり伸びないことから給料が伸び悩んでしまうのが事実です。
ベテランになっても手取りが40万円前後までがせいぜいであり、気がついたら他の職業の人に追い抜かれてしまっている場合があります。
看護師の場合にはもともと夜勤などによる手当が給料のプラス要素になっているため、歳を取るにつれてそれが減りがちなのも給料に影響を及ぼしているのが実情です。
モチベーションをどこに持つか
看護師として働くと給料が高いことに魅力を感じていた人は、手取りが伸び悩むことに愕然とするかもしれません。しかし、現実的に手取りを高くしようと考えたら、キャリアパスをよく考慮すれば問題ないでしょう。
看護主任や看護師長を経て看護部長以上になれば手取りで80万円程度まで高められる可能性があり、昇進を狙っていくのは考慮すると良い方法です。そのためのキャリアアップを繰り返していくと短期目標もできるため、モチベーションを維持して働き続けることができます。