自分では一生懸命頑張っているはずなのに、なぜか仕事に溶け込めず、なんだか仕事に行きたくない、やりがいを感じないと思う若い看護師さんがいます。
人間関係って、こんなに難しいのかと感じたり、もう看護師は向いていないのかと感じたり、何故自分は輪の中に入り込めないのかと考えていると、退職や転職、転職を考えるようになります。
転職をすることは簡単です。
しかし、自らを振り返らず、その原因も分からないまま退職や転職をしても同じことの繰り返しになるとは思いませんか?
「次こそは、大丈夫、溶け込める」と言える自信はありますか?
職場を変わる前に再度自分を見直してみましょう。
そして、やっぱり自分に非が無い時には転職としても良いかと思われますが、振り返って自分の言動や行動がまずいと感じた場合は、改めてもう一度職場に溶け込む努力をしませんか?
自己の振り返り
自分の立場は、どのような立場でしょうか?若い看護師であれば、少なくとも人から教わることが多いでしょう。
教わる人としての態度と言動、行動はとれていますか?
- 「教えてください」「ありがとうございます」「分かりました」「~と言う事ですか?」など、教えてくれる先輩や上司に対して敬意を払えていますか?
- 教えてもらっている時に、メモをとったり、書き留めたり、教わっている事が技術面であれば、ともに行動をとってみるなどのやる気を見せていますか?
- 教わる時に、必要物品や準備物を積極的に自分で用意できていますか?
- 教わっている時に、よそ見をしたり、聞いていない態度をとったり、上の空だったりと、「教える価値が無い」と思わせるような態度をとっていませんか?
- 先輩や上司の事を悪口や愚痴を言って嫌な思いにさせていませんか?
これまで自分のとっていた言動や態度を振り返ってみてください。
上記のような態度をとっている後輩に、先輩は何を期待するでしょうか?
教えがいがあると感じるでしょうか?
教えたい後輩看護師になるには
・メモをしっかりとる
理解しようとする態度を示すことが必要です。一度に覚えることは出来ないと言う事は、同じことを経験してきた先輩であれば誰でも知っています。
また、教わればいいと言う態度ではなく、教わったことを見返すことが出来る物を作っておく事、その理解し様とする姿勢を見せることが大切です。
・教えてもらう事を復唱する
教わっている事をただ聴いているだけでは覚えられません。復唱したり、「~と言う事ですか」などと言葉で理解度を現すことも大切です。そこで間違っていれば、もっと分かりやすく説明してもらえますし、自分の間違いに気づくことが出来ます。
正しい事を教えてもらうためにも復唱は重要です。
・準備物は自分で用意し、予定等を積極的に伝えてやる気を見せる
人任せではいけません。先輩は自分以上に責任重度な仕事を任され忙しいものです。
その人が、自分に時間をとって教育してくれるのですから、それに必要な物や方法などは準備したり、計画したりして、手間を省いてスムーズに教えてもらえるよう配慮する事も大切です。
・お礼や敬意を払う言葉を必ず添える
先輩は、お礼などを求めているわけではありませんが、お礼も言えない、態度も悪い後輩に教えたいという人はいません。最低限の言葉で労をねぎらう、有難さを伝えることも人として大切な心配りではないでしょうか。
・実践してみての習得状況や、不安点、疑問を再度伝える
何を言っても分かったか、分かっていないのかが分からないのが最も教育し甲斐がありません。
教えてもらったからできた等と言う言葉が聞こえると、また何か教えようと言うモチベーションが上がりますし、分からない、出来ないと聞くと、困っているのではないかと心配りをしたくなります。
教えてもらったことを早速実践してみると言う事も、教えられた後輩のかわいらしさではないでしょうか。
まとめ
自分のこれまでの言動や態度を振り返ることが出来たでしょうか?
自分に非はありませんでしたか?
教育する事は、大変です。
人に事を分かりやすく伝えると言う事は、プレッシャーもあるし、手間も取ります。
先輩や上司も心を持った人間です。
教わる側の態度は気になるものです。嫌な気にさせない後輩としての態度を身につけるべきです。
そして、やっぱり自分に非が無い場合は転職しても良いでしょう。
また、振り返ってみて自分が良くないことに気付いた時、今の職場ではやっぱり続けにくい状況にまでなっているのであれば、転職して新たな職場では態度を改め再出発する事も悪くはありません。