看護師の方々は、身体の痛みを訴えることがあります。
腰痛、肩凝り、頭痛、関節痛、胃痛、腹痛など、痛みには様々な症状があります。
しかし、病院受診しても、「問題ないですね」「異常はありません」と言われる事があります。
そんな看護師さんの痛みの陰に潜んでいると言われているのが、精神的ストレスによる「鬱」です。
その痛み以外に、不眠、食欲不振、やる気の無さ等の症状があれば、より濃厚です。
看護師と言う仕事は、身体的、精神的に重労働と言えます。
特に、新人看護師のリアリティショックによる早期退職、早期離職者は、年間1割と言われています。10人に一人は、看護師と言う職業から離れている現状があります。
その原因として、鬱状態、うつ病、パニック障害などの精神症状によるものが含まれています。
では、あまり知られていない、看護師の痛みと鬱の関係についてまとめてみます。
鬱の身体症状としての痛み
うつ病患者さんや鬱状態の患者さんの身体症状として、約60%の人に頭痛や肩の痛みを訴える事が統計で表されています。
また、その痛みは精神症状と相関し、痛みによりうつ症状が悪化する傾向があります。
そして、その痛みについて心療内科や精神科を受診した患者さんの多くは、当然のことである為、医師に告げることが無いようです。
その事が、治療の遅延や治療の延長を来たしていると言われています。
- 頭痛
- 肩痛
- 胃痛
- 頸痛
- 腰痛
- 腹痛
痛みがあると、精神症状が悪化すると感じる人々は、70%を越え、痛みのコントロールで精神症状を緩和できるとも言えます。
ストレスや痛みの原因
- 仕事の環境への不適応
- 仕事場の人間関係
- 仕事業務量の過多
- 残業や残務量
- プライベートが無い
- 仕事のプレッシャー
- 上司や先輩が怖い
- 分からない事が多い
- 「辛い」「しんどい」と弱音が吐けない
対策
ストレス対策として、プライベートの充実が必要です。
しかし、業務量や休暇の無さが原因のストレスでは、なかなかプライベートを充実させることができません。自分なりのストレス対策が必要です。
仕事以外の時間に仕事の事を考える看護師の方は、鬱状態やうつ病になりやすい傾向にあります。
白衣を脱いだら仕事を忘れる訓練も必要です。
一般の女性として時間を過ごす時間も必要です。
また、どうしても精神的に辛くて追い詰められていると感じれば、早期の心療内科や精神科受診が必要です。専門家の受診により、その症状を早期に緩和させたり、ストレス対策が出来ます。
人に話す事で流せる辛さもあります。
この点で言えば、友人や家族に辛さを話す事も有効です。
そして、ストレスフルな状況は、ビタミンを多く消失すると言われています。
ビタミンを補える事も精神的な安定を図る一つの方法です。
まとめ
何故痛いのか、病院でも分からないと言う場合は、精神的な脆弱を疑ってください。
自分の心の声に耳を傾け、その声を聞いてください。
悲鳴を挙げていませんか?
もう頑張れないと言っていませんか?
もう頑張らなくていいのです。
心を解放して、ストレスを流しましょう。
良く頑張ったと自分にご褒美と称賛を挙げましょう。