看護師は、患者さんに処置を行うときに物品などの準備をして患者さんのところへ行きます。しかし、いざ何かをしようとしたときに、物品が足りないという経験をしたことのある人は少なくありません。
今回は、そのような忘れ物が多くて困っている人が知っておきたいことをまとめます。
なぜ忘れ物をしてしまうのか
看護師においては、何か処置をする際には準備が大変重要です。
看護学生のときには、実技のテスト前に物品を暗記するという人もいますが、実際に病院実習や看護師として現場にでると何となく準備をするという人も増えてきます。なぜなら、テストをみてくれる先生がいないので、「忘れていたら取りに戻ればいい」という心理が働くからです。
また、看護師として働いていると、時間に追われて早く患者さんのところに行く必要があるときには、急いでいるがために忘れ物をするという場合もあります。
忘れ物をしたときのデメリット
しかし、忘れ物をして取りに戻るという時間は非常にもったいないです。
なぜなら、病室からナースステーションに戻り、忘れてしまった物品を持ってまた患者さんのところにいくという行動がロスとなるのです。
その間、患者さんは処置を待つことになりますし、忘れ物は1つとは限りません。もしも忘れ物を3つしてしまったら、3回往復しなければいけないのです。
加えて、何か処置をしている途中で忘れ物に気が付いたときには、手が離せない状態であることもあります。例えば、採血をしにいって針捨てボックスを忘れてしまった場合には、ナースステーションに取りに戻ることはできません。
忘れ物をしないために必要なこと
このような忘れ物を防ぐためには、準備をするときにこれからしようとしていることを想像することが大切です。
例えば、採血では患者さんのところにいって、採血の説明をして同意を得て、手指消毒をしてから、などというように、準備をしながら行動することすべてを想像します。そのとき、手指消毒するための消毒液を持参して、というように準備すると、忘れ物を減らすことができます。
このように忘れ物をしてしまうのは、物品の準備をなんとなくしているときに多いです。
しかし、忘れ物をしたときにはしっかり準備したときよりも時間をロスすることが多い上に、患者さんに迷惑をかけてしまう可能性もあります。
これらを防ぐためにも、手順をひとつずつ確認しながら、しっかりと準備することが必要です。