わたしたちの受けた教育が通用しない時代がやってきました。
それは、ゆとり世代、さとり世代の教育です。
医療機関だけではありません、この方々の教育に頭を悩ます企業や事業所が多くあるようです。
あなたのゆとり世代、さとり世代に抱く印象は何でしょうか?
昭和の時代を生きた我々は、教育と言えば、「見て覚えなさい」「自分で調べなさい」「実践と失敗から学べ」と教わったことがあります。しかし、この教育方法では、今の若者は退職と転職を繰り返します。
早期退職をさせない為の、ゆとり世代とさとり世代の教育方法について学びましょう。
ゆとり世代とさとり世代
ゆとり世代とさとり世代に決定的な違いはありません。
昭和後半の現在の若者が受け始めたゆとり教育ですが、その時期は流れ、平成の時代へと突入します。昭和を生きた「ゆとり世代」の若者と平成を隔てたいと感じた「さとり世代」の平成時代の若者が、違いを現すために使った、生みだしたのが「さとり世代」なのです。
ゆとり世代は、昭和の時代お受験戦争や詰め込み教育を行ってきた教育に対し、本当にこれでいいのかと言う風潮が現れ、教育対する見直しを行い、もう少し「子供の教育にゆとりを」という声が上がった為、教育内容を緩和し、ゆとりある授業と教科書を作成し、これまでの見直しを行った時代の教育を言います。
これに対し、さとり世代は、「ゆとり」という甘い表現ではなく、堅実で高望みしない、悟りを開いたような人と言う印象を植え付ける為、「さとり」と名付けたようです。
ゆとり・さとり世代の期間と特徴
1987年4月2日生まれから2004年4月1日生まれの間の若者です。
- 打たれ弱い、注意されることを嫌う、すぐに落ち込み・めげる
- 言われたこと以上のことをしない、失敗を恐れ自ら行動しようとしない
- 常識や礼儀にとらわれない、敬語が使えない
- 男子の女子化、男儀が無く、中性的
- 褒められること、認められることを強く望む
- 人の責任にしたり、自分の非を認めない、責任転嫁や無責任
- 平均的に学力が低下している、出来る子と出来ない子の差が激しい
- 人と比較されることに嫌悪感を示す
ゆとり・さとり世代の良いところ
- 伝統文化や価値を重んじる
- 無駄遣いしない
- 安全な方向を求める
- 運動能力が高い
- 言われたことはその通りこなす
特性を理解したうえでの教育
・否定しない
理由を聞かずに否定されることを嫌います。何故そうしたのかという理由づけをして自分を守ろうとします。
よって、その経緯を聞き、そこから叱らない教育、諭す指導が必要です。
・叱らない
人に叱られることを恐怖に感じます。自分が責められている、辛い立場にあると感じると、別の職場に変わった方がいいと感じます。
「だから、そうしたんだね」と受け止める教育方法が必要です。
・話を聞き、理解を示す
「そんな気持ちだったんだね」「○○にはそう教えられたんだね」と思いに寄り添うという姿勢で関わることが必要です。
・何度も説明を繰り返し、分かるまで付き合う
分かるまでとことん付き合う事が必要です。「教えてくれない」「分からない」と感じるとモチベーション低下、職場を嫌いになり、仕事が出来なくなります。仕事をしてもらう、覚えてもらうため突き放さない関わりを行います。
・出来ているところを十分に褒める
メンタルの弱さがあるこの世代ですが、褒められる事で簡単にモチベーションを高め、やる気を出します。ほめて伸ばす昭和の時代に無かった教育が必要です。
まとめ
ゆとり世代、さとり世代にあまり良くない印象を持つ人が多いようですが、本当に出来た良い子もいます。
偏った目で見ることなく、個、一人の人間として見つめてあげてください。
この特徴を理解すれば、自ずと叱らない、説明する、納得できる方法で教えるなどの方策が出来るはずです。
その時代に沿った教育方法で早期退職や早期離職しない教育、指導力を求められているのかもしれません。