エルダーとプリセプターの違い~新人看護師教育でのプリセプター制

エルダーとプリセプターの違い~新人看護師教育でのプリセプター制

プリセプター制を導入する職場は多くあります。
新人看護師の教育者として支援する職員です。

最近、看護師教育を支える人材として、「エルダー」という制度をとる職場があります。
「エルダー」とは、何を行う支援者なのでしょうか?

プリセプターとエルダーの違い、仕事のちがいについて理解し、就職しようと思う先の教育支援体制や就職時の教育体制についての理解、また、自分が教育者の一人として選ばれた際の立ち位置たちごとについて知っておきましょう。
 

仕事内容

・プリセプター看護師
新人看護師の知識や技術習得を促す教育支援を行い、早く職場に適応できるよう関わります。入職直後は、集団研修などで忙しい新人看護師ですが、同時進行で配属先で実践を開始します。

その配属先で、新人看護師が看護を習得するために行動を共にし、見学や見守り、一人で行えるように教育や指導を行い、一人前の看護師に慣れる事を支えます。

また、メンタル面のサポートも行い、リアリティショックで退職や離職を考えたり信じ看護師の鬱にならないような、悩み相談や不安解消、自信喪失を阻止する事で精神的支援を行います。

マンツーマンで新人看護師の成長を支え、自分の教育力や、自分の実戦力と深い看護の知識や正しい理解を溜めされる側面もあります。
 
・エルダー看護師
エルダー看護師は、プリセプターの指導者です。エルダーとは、先輩や年長者、経験者との意味があります。

新人看護師と上手く付き合う為の教育指導、新人看護師への正しい関わりや教育に対する相談に応じ、指導を行います。

きつく当ったり、何故出来ないのかと、新人看護師を追い詰めてしまいそうな先輩看護師に正しく指導し、適切な指導と教育で、新人看護師を追い詰めない指導を支援します。

また、プリセプターとしての苦悩や悩みの相談を聞き、助言し、プリセプターの自信喪失ややる気低下が無いよう、精神的サポートを行います。そして、新人看護師と、プリセプターの良き教育指導関係が築けるよう「橋渡し」的役割も担います。

プリセプターの苦悩

矛盾

指導者としての第一歩を踏み出したプリセプターは、不安が多くあります。
上手く伝えられない、上手く伝わらない、どう伝えれば伝わりやすいかといつも心と頭を悩まします。

そして、上手く新人に伝わらない時、自分のふがいなさや自信の喪失に繋がり、未熟さや申し訳なさに苛まれます。

時に、苛立ちやストレスから新人看護師に当たってしまう事もあり、そのような自分の精神状態や対応に後悔や自責の念に駆られます。

エルダー看護師の苦悩

エルダーは、新人看護師教育には携わりません。
教育をする教育者への教育と言う事で、また違った視点と立場があります。

プリセプターは、後身教育と言う使命があり、直接的な新人教育による遣り甲斐があります。

エルダーは、新人教育を行わない為、自分の行った教育が新人看護師の技術や知識の成長に関与している等と達成感を感じることが少なく、苦悩を感じることがあります。また、自分が行った方がより円滑な指導を行えるなどと、まどろっこしいと感じることがあります。

時に、プリセプターの新人看護師への指導に対して怒りや不安を感じる事もあり、その指導が上手く通じればよいのですが、受け入れられないプリセプターの態度から、指導者の指導者と言う立場にストレスを感じることがあります。

プリセプターの支援

エルダーは、前述のようなプリセプターの苦悩に対し対応し、精神的支えとなり、時に必要な知識や技術を情報提供したり、指導し、双方の関係が円滑になるよう支援します。

新人看護師には、得意や不得意があり、全て自分の思い通りの成長を果せないとプリセプターに言い聞かせ、また、プリセプターの失いかけた自信に働きかけ、やる気と達成感を感じられるよう支えとなります。

まとめ

プリセプターとエルダーの違いを理解できましたか?
プリセプターは、新人看護師の教育者であり、心の支えとなる人材です。
エルダーは、そのプリセプターを支える人材です。

両方とも、教育者ではありますが、その関わる内容と立場は異なります。
プリセプターを経験して、熟練の看護師として、全体に配慮できる教育者となった人材がエルダーと言えるでしょう。直接新人看護師に働き気けられない分、もどかしい気持もあるようです。

しかし、最近では、プリセプターと共に病院全体の看護師が信じ指導に当たる現場が増えており、教育指導者の立場や使命が変わりつつあります。

エルダーに任命されれば、視線の先を広くし、プリセプター、新人看護師に十分な配慮で双方が共倒れしない支援が出来る教育を習得する事が求められます。

転職を考えている看護師さんに

病院での看護業務はとても忙しく、重労働や夜勤が苦痛、人間関係が厳しすぎるなどが原因で看護師を辞めたくなる人も少なくありません。
しかし、職場環境によってはもっと心にゆとりを持って働くことができる場合もあります。
どうしようもなくなった時は職場を変えてみるのも選択の一つでしょう。

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