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    医師との連携 仕事をしやすくする医師との関わり方

    看護師をする上で、医師とのコミュニケーションの重要性に気づくはずです。医師のご機嫌を伺わなければならない状況や、低姿勢で指示を受ける等と言った精神的に厳しい状況に遭遇することがあります。

    看護師は、医師の指示のもと医療処置をしなければいけませんし、看護師独自の看護ケアに対しても、医師の処置や検査などの動向を伺いながら行う必要があります。

    横柄な医師、指示を面倒がる医師、時に「前と同じ」とか、「適当にやっといて」と指示が来る場合もあります。そんな時、医師との関わりに困難さを感じたり、嫌気がさしたりする場合もありますね。

    今回は、医師との対人関係、より気持ちよく医師と接する方法について考えてみましょう。
     

    医師と看護師の協同

    医師と看護師は、パートナーと言っても過言ではありません。医師の指示により、医療処置を行う看護師。この関係が円滑に作用しない時、患者さんの受ける処置やケアが正しいものではなくなってしまいます。

    正確な方法を医師が看護師に伝えられる、受けた指示を看護師がきちんとキャッチできるということが、患者さんの治療に大きく影響を与えます。医療とは、協同作業なのです。

    そこに、患者さんの納得いく治療を、患者さんが前向きに参加できることが最も最良と言える関係でしょう。また、医師と看護師の連携が良好であると、患者さんの死亡率低下、在院日数短縮、医療の質向上につながると言われています。

    コミュニケーション方法

    コミュニケーションの方法で、相手の反応は変わります。連絡、報告の際、落ち着いて行えていますか?

    焦ったり、忙しさに気を取られたりしていては、報告を受ける医師は、「何を言いたいのかわからない」「何の指示がほしいのか」「何をしてほしいのか」伝わりません。それは、医師の精神的イライラの原因や、面倒という態度に変えてしまいます。

    聞いて貰う、指示を貰う立場であることを忘れてしまって、「早く」「聞いて」「何もわかって無い」などと言った態度になってしまうと、一緒に働いている医師が、実は自分に気を遣っている場合もあるのです。

    自分の行動や言動を見直す必要があるかもしれません。感情むき出しの報告や相談であれば、医師も耳をふさぎたくなります。先にも述べましたが、「協同」という関係ですので、相手を尊重する気持ちも必要です。

    それでも難しいコミュニケーション 何のために看護師になりましたか?

    ストレス
    やっぱり難しいと感じる場合には、「あなたは何のために看護師になりましたか」という問いかけを自分にしてみてください。自分の私利私欲の為?生活の為?病める人を勇気づけたいから?ナースってカッコいいから?

    看護師になろうと思った原点は、「患者さんの為」ではありませんでしたか?病気になった人を癒し、元気づける、少しでも楽になって貰いたいという気持ちはありませんでしたか?医師とコミュニケーションをとるために看護師になったわけではありません。

    医師と患者さんが良好な治療関係を築く「橋渡しをお手伝いする」のが看護師の役割なのです。これを踏まえて、苦手意識を克服し、患者さんの為に必要なことを報告、連絡、相談し、指示を貰いながら、患者さんの安楽、回復の為に仕事するのです。

    横柄な医師、看護師を卑下する意思もいるでしょう。そんな時も、患者さんの為に仕事をしているのです。腹が立つかもしれません。しかし、その怒りは患者さんに伝わり、患者さんの不安につながります。

    医師も人間です

    賢い、凄いと尊敬できる医師、「なんで?」と突っ込みたくなる医師、どんな医師でも頑張っています。人間です、感情を持っています。緊急事態、患者さんの死、過密勤務などで心や体が疲れ果てている場合もあります。

    その大変な状況を理解し、関わろうとできていますか?医師は、超人ではありませんので、私たちと同じです。時に、いらついたり、パニックになったり、落ち着きがないこともあります。そんな時に、「指示ください」「~お願いします」とせがんでは正しい判断は難しいでしょう。

    必要な時もあります、そんな時は、こちらの看護師が落ち着いて、ゆっくりと、必要なことだけを選択して依頼するよう心がけてみてください。

    最後に

    医師と看護師の関係を良好に保つには、コミュニケーションが大切です。相手を思いやる気持ちで、「お願いします」との思いを込めて説明、報告をすれば、きっと正しい反応が返ってくるはずです。

    医師を雲の上の存在なんて思う必要はありません。看護師も専門職、プロなのですから、自分なりの考えを持って対等に対話が出来るはずです。威圧的、高圧的、横柄な医師に対しては、時に諦めが必要かもしれません。

    感情コントロールをし、患者さんの為にと、医師の態度には目をつむる大人な対応も必要かもしれません。

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