看護師は、日々患者さんのお世話をしたり、診療の補助などを行います。病棟では患者さんの命を預かっていますが、そこで大切なことは観察です。
病気の兆候を早く見つけることによって、患者さんの生死をわけることもあるのです。
何かがちがうと感じることが大事
「あれ、何だかいつもと違うな」と気づくことが、看護師にとっては非常に重要です。なぜなら、患者さんの異常にいち早く気づくことは、患者さんの命を守ることにつながるからです。
例えば、患者さんの病態が急変する前には、その前に兆候がでる場合があります。このような兆候を見逃さないことによって、早いうちから対処が可能となってきます。
観察を養うために必要なこと
このように、患者さんの異常にいち早く気づくためには、普段から観察力をしっかりと養っていく必要があります。
患者さんの観察は、バイタルサインや症状だけではありません。
患者さんの話し方や歩き方、身振り手振りなどのすべてか観察の対象です。
そのため、看護師を目指している人は普段から物事をよく観察するようにトレーニングしておくと良いです。
例えば、バスや地下鉄に乗っているとき、近くにいる人を観察してみましょう。
その人の年齢や服装、持ち物、話し方や歩き方などから、いろいろとアセスメントすることができます。
観察と結び付けて考える知識が大切
そして、もうひとつ大切なことがあります。それは、知識です。
例えば、観察をして患者さんの異常に気が付いたとします。しかし、その異常が何をしめしているのかわからなければ、その観察力を十分に活かすことができません。「あれ、いつもと何か違うけど、これって何だろう。まあ、いいか」と見過ごしてしまうと、せっかく観察したことに意味がなくなってしまいます。
そのため、幅広い知識を身に着け、そのような兆候をみたときに、「これってもしかして・・・」と気づくことが大切なのです。
このように看護師には、観察力と知識が非常に大切です。
これらを養うためには、看護師を目指しているうちから、トレーニングすると良いでしょう。