看護師になるためには国家試験に合格する必要があります。
ここで出題されるのは看護師となるために最低限必要な基礎知識を問う問題ばかりで、それがある程度身に付いていれば合格することができます。
実際に合格率は90パーセント前後と高いのです。
合格となるには
大学入試の場合、その大学に入ることができる人数は決まっているのでそれ以上の数をふるい落とすための試験です。しかしながら看護師の国家試験だとボーダーラインというのが決まっており、そこより上のラインにいれば誰でも何人でも合格できます。
看護師の国家試験の問題は必修問題と一般問題、状況設定問題の3種類に分けられています。その中で必修問題が50問中80パーセント以上とボーダーラインが定められており、一般問題は130点満点・状況設定問題は120点満点の中でボーダーラインは年によって変動するのです。ただ毎年90パーセント前後を推移してはいます。
高齢化社会となっている今、看護師が必要ですが足りていないという状況です。
そのため国としても受験生のうち9割は合格させるようにして少しでも多くの看護師を世に出そうとしているため、一般・状況設定問題の難易度が上がればボーダーラインを下げるようにして新人看護師確保に努めているのです。
しっかりと覚えてておこう
看護師として職務を全うできるだけの知識があるかどうかを確認するための試験であり、落とすためのものではないのでとにかく必修問題を確実に押さえておくことこそが合格のコツといえるのです。
ボーダーラインについては毎年合格発表日に厚生労働省から発表されます。
そのため合格できているかどうかとともに、自分がどれくらいぎりぎりのラインで合格できたのかということまで分かることになるのです。
看護学校や予備校など生徒の解答データを集めて独自のボーダーライン予測を発表しているところもあります。あくまで参考値とはいえ、大手の予備校のホームページなどを調べるとかなり近い数字が出ているので参考になるでしょう。
合格率は高い
90パーセントは合格とはいえ、出題範囲は幅広いです。
単に暗記すればよいだけではなく、最近では応用力や判断力を問うような問題も目立ってきました。
国家試験が近くなってくると卒業研究や就職活動・実習など忙しくはなってくるでしょうが、とにかく毎日少しずつでも知識を積み重ね、モチベーションを維持したまま現役で一発合格を目指しましょう。既卒者の場合、働きながら勉強することになるため合格率が低い傾向にあります。