看護師として働けるようになるためには受験資格を獲得した後、国家資格を取得しなければなりません。その合否のボーダーラインや合格率はどの程度になっているのでしょうか。
試験はやや特殊なシステムを取っているので、その理解をした上で難易度が高いのかどうかをよく理解しておきましょう。
看護師国家試験の合否の決め方
看護師国家試験で国家資格を得られるかどうかの合否判定はやや複雑なシステムになっています。明確なボーダーラインが定められているわけでもなければ、定員枠があるわけでもありません。
問題が必修問題、一般問題、状況設定問題に分けれていて、必修問題とそれ以外で求められている内容が異なります。必修問題については50点満点で8割以上の点数を取得するのがボーダーラインとなっているのが現状です。
これを最低条件として、さらに合計点を計算したときに、受験者の下位から約一割が不合格になるのが基本のシステムとなっています。
このため、絶対評価と相対評価を同時に行っている複雑さがあるのです。
合否を決めるボーダーラインの変動
合否を決める総合点のボーダーラインについては変動が大きいのが実情です。
合格点が決められているのは必修問題だけなので、それ以外については問題の難しさと受験者の優秀さに影響を受けてしまいます。
実際に一般問題と状況設定問題の合計点についてのボーダーラインでは合格点に50点近い幅が生じているのが実情です。
平均的に見ると270点中170点前後がボーダーラインとなりやすいものの、ボーダーラインが190点を越えている歳もあるため、一概にいえないのが実情となっています。
実際の合格率の実態から考える難易度
相対評価の面があるため、看護師国家試験の難易度は受験者によって変動を受けます。
しかし、合格率はおよそ90%となっているのが実情です。相対評価の部分を考慮すれば、下位1割に該当していなければ、必修問題さえ8割以上確保できていれば合格できます。
看護師として学校で勉強してきて受験資格を獲得したら通常は試験を受けているため、しっかりと学校で勉強してきて、それに追加して試験対策を行えば大半の人が合格できるものであると考えて良いでしょう。
最後に影響してくるのは当日の問題が自分に会っていたかどうかであり、それが難易度を決める大きな要因となります。
基本的には大多数が合格できる資格試験だと理解しておくと安心して受験できるでしょう。