保健師助産師看護師法とは、これらの職業の資質向上をもってして、医療及び公衆衛生の普及向上をはかることを目的とした法律です。
そしてこの法律の中では、それぞれの資格に関する情報や条件、資格の名のもとに行うことができる業務内容、また守るべき条項などが書かれています。
そのため、これらの資格取得を目指す人、または実際にこれらの資格を有している人は、大まかなりともこの法律の内容を把握しておくことが必要です。
保健師助産師看護師法とは
医療職には様々な資格があり、それぞれに応じた法律も制定されています。
そしてその法律の中では、資格を取得するための条件やその資格の名のもとに行うことができる行為、業務を行うに際して守るべき事柄、それを守らなかった場合の罰則などがこと細かに書かれています。
保健師助産師看護師法もそうした法律のひとつで、保健師、助産師、看護師に対するこうした情報がまとめられています。
保健師助産師看護師法の詳細な内容
この法律は、昭和23年に制定されたものが基本となっています。
そして時代の要請を受けて、適宜、改正が行われています。
法律は全5章、全45条から成立しており、まず第1章の総則では、この法律の目的とそれぞれの資格者の意味が説明されています。
第2章は免許についての説明が記載されており、それぞれの資格を取得するために必要なこと、また資格を与えるに値しない条件、これを破った場合の罰則、罰則に至るまでの経緯に必要なことなどが説明されています。
第3章の試験は、それぞれの資格を取得するための試験を受ける条件などが記載されています。そして第4章の業務では、それぞれの資格が、その資格においてどう言った業務を行うことができるのか、また守秘義務の鉄則についてが書かれています。
第4章には雑則があり、ここでは必要な場合には、厚生労働省による関連機関の立ち入り検査を認める旨が記載されています。最後の第5章は罰則の項で、それぞれの章で記載されていた約束事を守らなかったものに対する罰則の詳細が説明されています。
保健師助産師看護師法の対象は誰か
この法律を、一般の人が見ることにまったく意味がないと言うことはできません。
正しい医療を受けるためには、一般の人であってもこうした専門法律に目を通すことは非常に大切なことです。
しかしやはり、この法律のいちばんの対象は、こうした資格取得を目指している人、または実際にそうした資格を有している人だと言えます。そうした人たちが、この法律内容を把握しておくことは、資格取得のためには欠かすことができないことですし、定められた業務を行うために必要なことだからです。
そしてこのことは、ひいては自分の身を守ることにもつながるためです。ですから、一言一句、覚える必要はありませんが、大まかな内容は把握しておくことが求められます。