資格を取得して良い待遇で働けるようになろうと考えて看護師と保健師を候補に上げてみたものの、どちらが良いかで迷う場合もあります。その際には仕事の性質やなりやすさ、給料の良さなどを比較してみると、自分がどれを選択すると良いかが見えてきます。
仕事の性質の違い
看護師として働くか保健師として働くかで迷ったら、まずは仕事の性質がまるで違うことを理解しましょう。看護師としての仕事は医療や介護のプロとして患者や高齢者がいる現場で直接手を動かして看護をすることです。
これに対して、保健師の場合には地域や企業などの全体を見渡して衛生環境を整えたり、健康管理を行ったりする仕事が通常になります。そのため、直接個人と接触をしてコミュニケーションを取りながら個々のケースに対して適切な看護を行って病気の治療に携わっていきたいと考えたら看護師が適しているでしょう。
それよりもむしろ管理的な立場から、病気の予防をするための取り組みをしていきたいと考えたら保健師として働くのが良い選択になるのです。
資格の取得の必要性や仕事の始めやすさの違い
仕事を始めやすいかどうかという点で比較する方法もあるでしょう。
二つの仕事についてなりやすさで比較をすると、上位職にあたる保健師になるためには看護師資格を取得した上でさらに資格の取得が必要です。
そのために教育課程も経なければならないため、基本的にはより勉強しなければならないという覚悟が欠かせません。特に後から資格を取得したいと考えた場合には追加で学校に通わなければならなくなるため、すぐに働き始めたい場合には看護師の方が適しているでしょう。
病院だけでなく介護系の職場でも必要とされるため、仕事先となる職場の数も多いのが看護師の特徴であり、すぐに就職ができると期待できる点も優れています。
平均的な給料の比較
働くからには収入が大きい方が良いと考えるのは最もな視点であり、平均給料を考えて比較するのも良い視点の一つです。
平均的に見ると上位職となる分だけ保健師の方が給料が高く、530万円程度の年収が平均になっています。
これに対して看護師の場合は470万円程度であり、期待できる給料に差異があるのは理解しておくと良いことです。実際には選んだ職場によって違いも大きいことは留意する必要があります。しかし、より多くの給料を稼げるようになりたいと考えたら、勉強をして上位の資格を取得して働くのに越したことはないでしょう。