看護師の国家試験は、過去に出された問題から出題される可能性が高いです。
なぜなら、過去に出題された問題を使うプール制が使われているからです。
ここでは、「過去問を解いても全く同じ問題が出題されるわけではない」という人に対して、なぜ過去問が重要なのか、ということについて説明していきます。
過去10年分やればカバーできる
看護師の国家試験は、人間が作るものです。
ということは、出題者の出し方の傾向、癖、などが問題ににじみ出てきます。
人が作るものである以上、すでにある問題集や教科書を応用して問題を作ります。
もちろん、同じ問題がそのまま出るわけではありません。
なるべく問題がかぶらないように、公平性を保って作られています。
こう言うと過去問をやっても無駄のように感じられますが、10年分の過去問を解いておけば、ほとんどの問題をカバーすることができます。
これは大学受験などでも同じことで、10年くらいすると同じ問題が巡ってくるからです。
国家試験対策
看護師の国家試験対策では、過去問と各分野の教科書を用意しましょう。
ベースの勉強は問題を解くことで、必要に応じて教科書でわからない点を確認していきます。
問題を解いていると、自分が何がわからないのかを知ることができます。
教科書を読んだり、まとめノートを作ってから問題に取り組む人もいますが、これはかなり非効率です。
読んだりまとめたりといった作業をする前に、全くわからなくても良いので問題を解いてみることが重要です。
わからないことはその都度調べるというスタンスで勉強した方が、頭に入りやすいです。
応用できてこそ意味がある
問題の丸暗記、用語の丸暗記だけでは、看護師の国家試験に合格できない可能性があります。
過去問10年分さえやれば範囲がカバーできるというと勘違いするかもしれませんが、これは丸暗記を勧めているわけではありません。
問題を丸暗記しても、問題の本質がわかっていないと少し文章、用語、数字を変えられただけでわからなくなってしまうからです。
大切なのは、問題の本質はどこにあるのかを理解しながら問題を解くことです。
これにより、応用範囲を広げることができます。
いつ問題に取り掛かるかですが、これは早すぎるくらいで丁度いいです。
看護学校に入学したらすぐに解いてみて、いかに自分が勉強しなければならないことが多いか、というのを知っておくだけでも周りと大きく差をつけることができます。