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    「個別性」を出すためのレポートの書き方

    看護学生が提出するレポートで、よく指導されるのが「個別性」です。

    病院実習が初期の看護学生にとって、この「個別性」というものがよくわからずレポートの書き方に困ってしまうこともしばしばあります。
     

    「個別性」ってなに

    「個別性」とは、患者さんの看護を提供するにあたって、その患者さんにあわせた手技や関わり方のことです。

    例えば、病院実習ではいろいろな種類のレポートを提出しますが、多くの看護学生は手技に関するレポートを使いまわします。

    しかし、レポートを使いまわしていることは、先生や指導者さんには一目でわかるものです。そこで、「個別性が足りない」と指導されてしまいます。

    「個別性」を出すために必要なこと

    それでは、どのようにレポートを書くと「個別性」が足りるのでしょうか。それは、技術のレポートであっても、患者さんの情報を付け加えることです。

    基本的な看護技術はどの患者さんにも共通しますが、看護学生が受け持ち患者さんと関わるにあたって、必要な注意事項を追加すれば良いのです。

    もしも受け持ち患者さんとまだ会っていない状態でレポートを書くのであれば、患者さんの疾患などの情報から想定される「個別性」と書くと良いでしょう。

    「個別性」を出すと看護が提供しやすい

    看護
    この「個別性」をあらかじめ考えておくことで、実際に看護を提供する際、大いに役立ちます。

    例えば、はじめて会った患者さんにはじめて行う看護を提供する際、緊張したり、失敗したり、あとからこうすれば良かったと反省することがありますよね。しかし、何度か同じ患者さんに同じ看護を提供すると、最初に提供した看護よりもずっと上達しているはずです。

    これは、慣れてきたということもありますが、徐々にその患者さんに合わせた看護を習得しているからです。

    「この患者さんは、こうすると体位が楽と言っていたから」「この患者さんは、ここに注意すると失敗しにくくなるから」と試行錯誤した結果、看護が上達しています。

    これを最初に想定しておくことによって、はじめて会った患者さんにはじめて行う看護でも、「個別性」を考えていないで実施したときよりも上手にできやすくなるのです。


    レポートを書くことや「個別性」を出すことは、労力の要ることですがちゃんと意味を持っています。

    しっかりと「個別性」を考えてから看護を提供することは、患者さんのためなので、看護を提供する前にしっかりと考えるようにしましょう。

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