少子高齢化が進み、医療においても高齢者の姿が目立ちます。そのため、看護師として働いていると、高齢者との付き合いが多いです。
看護学生は身近な高齢者と触れ合う機会がある人は別として、高齢者と付き合うことは少ない傾向にあります。
高齢者は人生の先輩
高齢者との付き合いがほとんどない看護学生にとって、受け持ち患者さんが高齢者だったときにどういう風に接して良いか戸惑ってしまう人も少なくありません。
高齢者と付き合うときの心構えとしては、高齢者は人生の先輩だということを念頭に置いておきましょう。
どうしても病気や高齢者の特徴から、高齢者を「看護の対象」「介護の対象」というようにみてしまいがちです。
しかし、高齢者はあなたよりもずっと長く生きてきて、色々な経験をしてきた人です。敬意を持って接することで、良好なコミュニケーションを築きやすくなりますよ。
その人に合わせたコミュニケーションを
とはいっても、高齢者の身体的な特徴やその人の個性に合わせた接し方をしなければ失敗してしまうこともあります。
例えば、高齢者になると難聴や老眼、身体能力の低下をきたしている人もいます。これは、生物学的に仕方のないことです。
しかし、これらの特徴をよく理解しておかないと、「伝えたはずのことが伝わっていない」ということが生じてしまいます。人によっても程度や特徴が違うので、しっかりとその人の特徴をとらえた上で接しましょう。
高齢者と接することで学ぶことがたくさんある
このように高齢者と付き合うときは、少し工夫が必要です。
しかし、人生の先輩である高齢者は看護学生にたくさんのことを教えてくれます。
病院実習で習得できる看護の知識や技術だけではありません。その人が歩んできた人生や価値観から、普段考えることがなかったことも、高齢者と接することで学ぶことができます。
高齢者と関わる機会が少ない看護学生にとって、はじめて高齢者の患者さんと関わるときは戸惑ってしまうかもしれません。
しかし、人生の先輩として敬意をもって接することで、病院実習では知識と技術以外のものも習得できます。
その人に合わせた方法でコミュニケーションをとっていきましょう。