看護師免許を手に入れて働けるようになるためには国家試験の合格が必要です。
国家試験を受けるのに必要な条件をまずは理解しておきましょう。
それで試験を受けて合格できても、まだ看護師として働けるわけではありません。
忘れてはならない免許の申請の仕方も確認しておく必要があります。
国家試験を受けるための資格
看護師免許を手に入れて働けるようになるためには十分な準備を行わなければなりません。国家試験を受けて合格することが資格の取得に必要ですが、国家試験の受験のためにも必要な条件を満たさなければならないからです。
ただ知識を持っているだけでは医療や介護を行う人材としては不十分であり、適切な教育課程を経ているか経験を十分に積んでいることが求められています。
受験資格については細かな規定はありますが、基本的には看護系の大学や短大、専門学校、看護師養成所などの教育課程を修了しているか、准看護師として3年以上の業務経験があってさらに学校で定められた修業を行っていることが求められています。
合格したら必要な免許申請
看護師国家試験の受験資格を取得して試験に合格できてもすぐに働けるわけではありません。看護師として働くためには看護師免許が必要であり、そのための申請手続きが必要になります。
受付は各地方に設置されている保健所で行われています。
申請用紙に記入して、登録免許税として9000円の収入印紙を手に入れればいつでも申請できるようになっているのが現状です。この際に戸籍抄本や健康診断書の提出も必要になるため、用意を怠らないようにしましょう。
欠格事由にかからないための注意
基本的には看護師国家試験に合格した通知を持っていれば看護師免許を手に入れることができます。しかし、欠格事由にかかってしまった場合にはたとえ試験に合格できていても申請が受理されない可能性があるので注意が必要です。
以前から准看護師として働いていた場合にはその間に業務で犯罪や不正を行ったことがあると欠格事由に該当します。また、麻薬、大麻、あへんの中毒者でないことを示さなければならず、そのための健康診断書が必要となっているのが実情です。
最も問題になりがちなのが、罰金以上の刑に処せられた者、心身の障害がある者であり、人身事故を起こしてしまったり、心に病を抱えたりすると欠格事由にかかってしまう可能性があるので注意しておきましょう。ただし、欠格事由に該当するかどうかは審議結果次第なので、まずは取得を試みてみることが大切です。