専門看護師は通常の看護業務だけではなく、看護ケアのスペシャリストとして様々な場で活躍することができるやりがいのある資格です。
目指す人が多くいますが、その道のりは険しく困難です。
専門看護師とは
看護の分野の中でも特にケアに関する分野を専門とし、熟練した看護技術と知識を持って高い看護実践を行うことのできる看護師の資格のひとつになります。
教育、相談、調整、倫理調整、実践、研究の役割を担っていて、広い範囲で活躍することができるということで人気の資格のひとつです。
専門看護師になるためには
資格を取るためには認定試験に合格する必要がありますが、認定試験の受験資格を得るためには必要な資格などの条件をクリアしなければなりません。
専門看護師になろうとしてまず前提とされるのは、看護師か保健師、助産師のうちのどれか1つ以上の資格を保有しているということです。
看護師の国家試験を合格して免許を保有していれば問題はありませんが、准看護師の人は国家試験を受けていずれかの資格を得なければなりません。
そして、定められた看護系の大学で目指す専門分野のカリキュラムで必要な単位を取り、課程を修了することが必要な条件のひとつです。
もうひとつの条件には、看護師の実務経験が5年以上あることで、そのうち3年は専門分野の経験、更にそのうちの1年以上は大学を修了したあとの実務経験になります。
試験は1年で1度きりのチャンスとなり筆記試験と面接を行った結果、合格して認定証を交付されてやっと資格を得ることができます。
大学では少なくても2年間は勉強に専念することになりますし、そのあと1年以上働いてやっと認定試験の受験資格を得ることができるということで、長い年月と並々ならない努力が必要な資格といえます。
だからこそ専門看護師は看護師のスペシャリストといわれるのでしょう。
専門看護師の仕事とは
専門看護師の専門分野は11種類あります。
その中で自分に適したものや興味のあるものを選んで資格を得たわけですが、当然通常の看護業務以外はその分野が仕事内容となります。
それぞれが専門看護師が主になって行う仕事です。
仕事内容の特徴としては、ケアに関する専門職ということで、患者だけではなく家族や周囲の人を含めた相談や教育などのケアを行って行くということです。
それは人間関係の悩みにまでサポートをしていくことも仕事のひとつとなっています。
また、研究発表の場では中心となって活動を行います。