総合病院でナースのお仕事を始めると、夜勤と昼勤にわかれどうしても生活が不規則になります。
たとえば総合病院ではたくさんの科がありますが、多くの重篤な患者さんが運ばれてくる脳神経外科では仕事の内容がハードになります。
脳神経外科の仕事内容
脳神経外科にかかる患者さんの多くは、脳内出血や脳梗塞で倒れて救急外来に運ばれてくる患者さんが大半です。
救急車でICUに搬送され、一通りの検査が終わると自分が担当した患者さんであればひと時も目を離せないぐらい慌ただしくなります。
ICUに入ると、バイタルなどにナースが気を配り、意識がはっきり患者さんであればナースコールが鳴るので、他の患者さんの介助をしているときでもかけつけなければなりません。
夜勤のときはナースの数が限られているため、ナースコールや携帯での連絡を気にしながらの介助となるのでとても緊張します。
それに脳内出血や脳梗塞など生死にかかわる病気の場合、患者さんの容態が急変することもあり、ドクターとの連係も密にする必要があるのが特徴です。
1つ1つの行為が緊張のともなう医療行為、介助が多い総合病院ですが、学ぶこともたくさんあります。
クリニックの仕事内容
一方、クリニックでの勤務はどのようなクリニックに勤めるかで、ライフスタイルがかなり変わってきます。
入院施設がないクリニックであれば、家庭と仕事の両立がかなりやりやすいのが特徴です。
たとえば地元の心療内科クリニックに勤めたとします。
精神科と違って入院施設がないところが多く、通院治療がメーンの患者さんが多いので、朝出勤すると夕方には帰ることができます。
しかしうつ病、統合失調症など苦しんでいる患者さんが多いので、血液検査や会話をするときに相手の立場を思いやりながら接することが大切になってきます。
さらに初診の患者さんの場合、患者さんに事前にヒアリングをする必要があるので、なるべく病気について知識があり、クリニックに勤めてからも勉強する必要があります。
クリニックではおおらかに働ける
総合病院のようにクリニックは大きくないので、患者さんと密にかかわることが多いのが特徴です。
通院歴の長い人とはどうしても顔なじみになるし、少しずつよくなって社会復帰していく姿をみるとダイレクトに喜びとやりがいを感じられます。
総合病院で広く浅くナースとしての実績と実力を作るのもいいですが、クリニックではほのぼのとして働けるのが特徴です。
ナースの仕事に就いた人は、なんらかの形で一生働く人が多いと思います。
なるべく自分にあった働き方を選択するのがお薦めです。