病院勤務にしんどさを感じ、定時出勤定時退社の叶うクリニックに勤務したい看護師、家庭との両立のために短時間労働にしたく、クリニック看護師を希望する看護師、外来勤務を望む看護師等、クリニックに転職したい看護師の方もいます。
独自の勤務形態や院長の方針などで柔軟な雇用を見込める就業場所もありますが、最初に希望を正しく伝えておかなければ、その思いを実現できない場合や、こんなはずではなかったと早期退職に至るケースもあります。
クリニック勤務する看護師のメリットやデメリットを理解し、転職の際に、「こんなはずじゃなかった」と言う事のないよう準備をしましょう。
診療科による違い
一般内科なのか、外科系なのか、慢性期疾患を主に診察しているのか、急性期の受け入れを行っているのか、専門外来か、一般診療なのかなど、就職先のおいてその特色が異なります。
一般内科であれば、時期により変化する疾患の増減、繁盛期などがあります。
風邪の流行る時期、アレルギーや喘息が流行季節の変わり目、感染症や伝染病、食中毒などの流行時期など、忙しい時期が訪れる、その時期は残業が増える現場もあります。
脳神経外科などでは、脳梗塞や脳出血の流行時期があったり、急な対応が求められ、残業を余儀なくされる事もあります。
慢性期の呼吸器疾患や循環器疾患、生活習慣病の専門外来等では、比較的安定して予約通りに時間を進行できる現場もあります。
クリニックでは、その診療科や特徴により多彩な就業形態が叶い、転職をする際にその職場の風土や雰囲気を知った上で面接や就職支援を希望する事が大切です。
院長や経営者の考え
その職場の雰囲気や風土は、経営者が決定すると言っても過言ではありません。
院長や理事長などの考えを受け入れられない職員は不必要と言う事です。
また、その経営者に気に入られると働きやすいという偏った職場も多くあります。
「自分の考えに従え」という院長や、「新しい声を聞きたい」と外の風、新しい考えを柔軟に入れたい院長など、その人柄により働きやすさや馴染みやすさ、アットホーム感も異なってきます。
クリニック勤務のメリット
- 夜勤が無い
- 定時出勤、定時退社
- 規則正しい勤務
- 家庭やライフスタイルに影響を感じない就業
- 専門外来では、専門性の追求が出来る
- その専門を無理せず、自然に習得できる
- 決められた勤務形態や、日・祝休日や年末年始の長期休暇が多く、休暇が多い
クリニック勤務のデメリット
- 急な休暇が取りづらく、融通が利きにくい
- 後入りの看護師が馴染みにくい人間関係
- 看護業務以外の仕事が多い
- 経営者や院長の意見が強い
- 教育支援が少なく、スキルアップに限界を感じる
- 研修などを参加するサポートが無い、その休暇も取れない
まとめ
クリニック勤務の看護師の利点や欠点は理解できたでしょうか?
良い点、悪い点有りますが、より自分に合った環境に入職するには、情報収集が必須です。
どのような考えの医師や院長が、何を目的に、どの専門分野の医療サービスを行っているのか、職場風土や雰囲気はどうなのか、長く勤務したい場合には、その環境に着目する必要があります。
転職成功のカギは、多くの情報で、自分の働ける環境、自分の求める勤務形態や就業イメージが叶うかではないでしょうか。