看護師の就職先と言えば総合病院や個人病院、健診センターだけでなく、高齢者施設や幼稚園・保育所などの求人もあり、様々な場所での活躍が期待されています。
その他に、自衛隊看護師という選択があることを知っていますか?どのような仕事なのか、どのようなメリットがあるかなど紹介していきたいと思います。
自衛隊看護師とは
簡単に言うとナースであるだけでなく、防衛省の職員として国防を担っているということです。自衛隊の活動を医療面で支援していくということが、一般の看護師との大きな違いです。
では、自衛隊看護師になるためにはどうすればいいのでしょうか。
一つ目は防衛医大の看護学科の学生になるという方法です。防衛医科大学に入学した時点で特別職国家公務員になるため、学生の間も給料がもらえます。また、学費も無料です。
二つ目は国家資格をもつ一般のナースが自衛隊の看護師求人に応募し、合格する方法です。どちらの場合も年齢制限がありますので、注意しましょう。
求められる技能は
まずは、ナースとしての知識・技能が必要なのは言うまでもありません。
一般のナースと同じように、研修や研究などを通して、ナースとしてスキルアップをしていく必要があります。
また、自衛隊としての訓練も必要になります。
自衛隊病院や駐屯地で自衛官の診察の補助・看護にあたるだけでなく、災害や海外への派遣時には、自衛官と共に派遣され、自衛官の怪我の手当てをすることもあります。
また、派遣先の避難者等の看護や健康管理も大切な仕事です。
そのため、災害時等の訓練が、派遣先での活躍に大きく影響することになります。
給料はどれぐらい?
さて、就職・転職する際に気になるのがお給料です。
自衛隊ですので、階級によって給料は違ってきます。一般的に言うと、防衛医科大学卒業後の初任給は、21万円程度プラス様々な手当て分です。全体的な年収の相場は450万円~550万円程度と言われています。
こう見ると、一般的なナースとほぼ同じ、あるいは少し安いような気がするかもしれません。しかし、国家公務員になるので、収入は安定しています。
また、毎年のように昇給があることも大きなメリットです。頑張り次第で階級もあがり、それと共に給料もあがるので、モチベーションも高まるのではないでしょうか。
その他にも、地域手当・乗組手当・航空手当・航海手当など、一般のナースではもらえないような手当てももらえます。