胃内視鏡検査を行うのは医師です。しかし、胃内視鏡検査の準備や患者さんへの声がけを行うのは看護師が行っているところがほとんどです。
ここでは、胃内視鏡検査における看護師の役割について紹介します。
胃内視鏡検査の準備とは
胃内視鏡検査の準備は、看護師が行っている施設が多いです。
胃内視鏡検査の前処置に使用する薬剤の準備、カメラや送水、サクションなど機械や物品の準備などがあります。
また、カメラに異常はないかの点検をすることもあるので、カメラの使い方を知っておく必要があります。実際に患者さんの体内に入ってから機械のトラブルがあっては、苦痛を与えてしまうと同時に、信頼を失うこととなります。
胃内視鏡検査中の看護
胃内視鏡検査中は、患者さんが不安や苦痛が少なく受けられるように、声かけを行ったり、体勢を整えたりします。
多くの患者さんは、不安でいっぱいです。
大きな機械やサクションの音など雰囲気自体も要因のひとつです。
そのため、看護師としては不安を取り除くような声かけが大切です。
また、しっかりと左側臥位になり、顎をひくことによって苦痛が少なく、術者の動きもスムーズです。
一方、医師の介助が必要な場合もあります。
ガスコン水をシリンジに入れて渡したり、生検を行う場合には鉗子を渡したりします。
片づけも看護師の仕事
胃内視鏡検査が終わったあと、患者さんに飲水制限を伝えたり、出血や合併症の有無を確認します。また、カメラや物品の洗浄、ベッドの消毒など、翌日も検査が滞りなく行えるようにします。
特にカメラは、専用の洗浄機械がありますが、使い方を間違えるとカメラが壊れてしまいます。
医療器具は高いので、手順は確実に行いましょう。
このように胃内視鏡検査の介助にあたる看護師の役割としては、患者さんの不安や苦痛を最小限にすること、検査が滞りなく行われるように準備、片づけなどを行うこと、医師の介助です。