看護の仕事に憧れてその職についたという人でも、仕事内容の理想と現実のギャップに戸惑う人もいます。
看護の仕事は、生身の人間に向き合う仕事です。
そのため、責任重大ですし、仕事もハードです。
肉体労働も激しく、精神的にも身体的にもヘトヘトになります。
看護の仕事の一部を理解しておくことで、理想とどれくらい違うのか、それともイメージ通りなのか、を知っておきましょう。
綺麗な仕事ばかりではない
看護師の仕事内容は、はっきり言って綺麗なものではありません。
排便の手伝い、オムツ替え、なども毎日何回もあります。
褥瘡ができないように体位交換したり、シーツ交換や汚れ物の処理もすべてお世話する必要があります。
それが看護師の仕事と割り切ってできるまでには、時間がかかります。
かっこいい、患者さんから感謝される医療者という理想だけで仕事に取り組むと、その現実に翻弄されることになります。
人間関係
看護師の職場は、女性が大多数を占めます。
男性看護師の数も増えてきてはいますが、9割が女性で1割が男性という割合です。
女性だけの社会は、とかく問題が起こりがちです。
女性特有の陰口、嫉妬、などの陰湿ないじめに遭う可能性もあります。
看護師の転職理由として多いのは人間関係の不和で、これによって仕事が満足にできなくなるケースも少なくありません。
仕事の悩み以前に人間関係の問題によって仕事に打ち込めなくなる可能性もある、ということは理解しておきましょう。
体力仕事
仕事内容では体力仕事もつきものです。
体の自由がきかない患者さんに対しては、看護師の力でベッドから患者さんを動かしたり、体位交換する必要があります。
患者さんの状態によっては、ほとんど動けないので全体重を支えなければならないこともあります。
ほぼ介護の仕事といっても過言ではなく、この時に腰を痛めてしまうこともあります。
女性だからといって、力仕事はしなくて良いというのは看護の現場では全く当てはまりません。
看護師になったら、とにかく力と体力が必要です。
また、力だけではなく患者さんを安全に移動させたり、支えたりする看護技術も身につけなければなりません。
看護師の仕事は多くの職場では夜勤も当然という感じで、体力がないとやっていけません。
少しのことではヘコタレない打たれ強さ、肉体労働に耐えられる体力、気力などを総合的に身につけておく必要があります。
将来看護の仕事に就きたいという人は、仕事内容をよく理解してギャップを埋めておきましょう。