採血の看護技術はナースの仕事の中でも基本中の基本です。
新人の時に、先輩の腕を借りて練習をするのですが、やはりセンスのある人とそうでない人がいます。
採血ができるナースは、患者さんにも人気があります。
反対にできないナースは患者さんにも嫌がられます。
そのために誰もが上手になりたいと思っていますし、失敗をしたくないと思っているのです。
・患者さんを仰臥位にして採血をする
採血の基本は患者さんもリラックスして看護師もリラックスして行ういうことが大切です。
患者がこれから採血だと緊張すると両手先が冷たくなったり、循環が悪くなり、血管が見えにくくなってしまいます。
そのために話をしながらリラックスをすることが大切です。
ナースも患者さんに緊張感を与えないようにするのが失敗をしない大切なことなのです。
そして患者さんが仰臥位で行った方がいいですね。
もし手先が冷えていたならば、布団をかけてあっためる、また指先を動かしてもらうなどをできます。
患者さんによっては針を刺すというだけで気分が悪くなる人もいるので、特に注意が必要です。
・採血時の手袋が苦手という人
最近では感染予防の面から患者さんに行う処置の時に、手袋を装着することが義務付けられている病院も少ないです。
しかし手袋一枚でも血管を触る感触は全く異なります。
そのため手袋があると苦手、手袋をしていると失敗しやすいと思い込んでいるナースもいるのです。
しかし、これは決まりであるので、仕方ありません。
自分の身を守るためにも装着をする必要があるのです。
手袋にもいろいろなタイプがあります。
通常は滅菌などを処理をされていない、普通のプラスチック手袋をすることが多いです。
処置をするときには、着脱しやすいように、大きめの手袋を使用する人も多いですが、採血の時に限っては小さ目でぴったりする手袋のサイズを選びましょう。
その方が血管の感触が分かり易いです。
そして失敗をしない秘訣です。
・血管選びで迷わない。
患者さんの腕を見て血管に迷うことってあると思います。
でも迷うと失敗する率が高くなります。
処置を始める前には、患者の両手を見ますね。
前腕や手背を見ますが、これだと思った血管に決めることが成功の秘訣です。
ここのいいけれど、こっちもいいなというような迷いは患者さんも、自分の心も不安定にさせてしまいます。
採血の上手な人は、狙った血管は逃さないといった勢いでやっている人が多いですね。