看護の仕事をしていると、必ず直面するのが人の死ではないでしょうか。
人の死は、悲しいもの、辛いもの。看護をしていて、時に悲しみに暮れすぎて、仕事への意欲が無くなってしまうことがあります。
そして、我々看護師より、もっと辛いのが家族や親族ではないでしょうか。
その患者さんの関係者の悲しみや悼みを共に共有し、その死を受けとめられるよう支援することを仕事とする資格があります。
「グリーフケアアドバイサー」と言う資格を知っていますか?
人の死に向き合い、その人の死を受けとめられない人々に対して、話を聞き、その死を受けとめられるようサポーターとなります。
その人の死を受けとめ、また明日へと一歩踏み出せる力与えられる「グリーフケアアドバイサー」について知ってみましょう。
グリーフケアアドバイサーとは
(グリーフケアアドバイサーとは)
グリーフ:死別などによる深い悲しみや悲観を意味します。
人の死は突然で、心の準備をする事無く訪れます。
特に、家族や心を寄せた人の死は、受けとめがたく、心を病めます。
時に、その死を受けとめられず、自分ではその辛さを乗り越えられない事もあります。
時に気分の不調や鬱状態、身体tき不調を来たし、日常生活に支障を来たす場合もあります。
このような方に対し、寄り添い、話しを聞き、辛さを発散できる場となり、前向きに一歩を踏み出す力になる存在が、「グリーフケアアドバイサー」です。
(資格)
日本グリーフケア協会認定資格で、人との死別以外にも、日常生活のストレスやショックなどの症状をもつ人々に対し、心のサポーターとなる資格です。
悲しみの中に暮れる人に一筋の光を射し、悲しみから救出する事が重要な任務です。
(資格取得方法)
初級:2級、中級:1級、上級:特級があります。
講習がそれぞれにあり、2級は1日間、1級は2日間、特級は3日間と講習を受けなければなりません。
受験資格:18歳以上
そして、1級と、特級は、下級を受験し、合格していなければなりません。特級は、日本グリーフケア協会の推薦が受験条件にあり、申込しても必ず受験できるわけではありません。
グリーフケアアドバイサーの資格を活かすために
看護師は、患者さんと関わることが多いですが、患者さんの家族や関係者に関わる事も多くあります。そして、患者さんの死に直面し、患者さんの死に向き合う患者さんの関係者に関わる事も多くあります。
患者さんの死に直面し、心を痛める人々に思いやりと寄り添う心を持って、その悲しみを軽減できる事で、その資格を活かすことが出来ます。
その人を失った人々が、もう一度自分の人生を前向きに歩むことが出来るよう力づけることが仕事です。
まとめ
あなたにとって、身近な人の死とはどのようなものですか?
もし、自分の大切な人がいなくなってしまった時、どのような人の手助けがあると心強いですか?
あなたの救いの手を求めている人がいます。
前を向きたい、でも、悲しすぎてそんな力を失った人がいます。
そのような人の救世主となれる「グリーフケアアドバイサー」の資格に興味を持ってみませんか。