形成外科では主に患者の皮膚を扱います。
しかもその皮膚は体内の内側から発生するような皮膚の病気とは異なり、外的な要因で発生した皮膚の外傷、例えば火傷や切り傷などそのようなことに対処するので、外科に通じるような処置や知識が必要とされることもあります。
また緊急で入院してきてそれに処置に対応することも求められるので、敏速な判断力と行動が大切です。
形成外科に来る患者層は幅広い
形成外科の外来でも病棟でも、そこを受診する患者は、小児から高齢者まで幅広いです。
そのためにその年齢に応じた対処の仕方を看護師は学んでおく必要があります。
また受診をする患者さんは共通して痛みを訴えることが多いです。
そして理解ができない小児においてはその痛みが治療を困難にさせてしまうこともあるほどなのです。
そのために、痛みのコントロールについてや、精神的な不安を軽減させる方法についても知識を持っておくことが大切でしょう。
形成外科の業務内容
病棟では、他病棟と同様に医師の回診から始まることが多いです。
そして患者の傷の処置をすることも多いので、医師の包交の介助ができるように患者を押さえたり、体を支持したり、また医師の介助をすることが求められます。
回診後は患者の一般状態の把握を行っていきます。
この時に重要なのがバイタルサインだけではなくて患者の痛みの程度を把握して痛みのコントロールを行って行くことも大切な業務内容の1つです。
そして患者のケアを行っていきます。
火傷の患者に関しては特殊な知識や技術が求められます。
痛みも強いために、ケアをする看護師も手早く正確に行う必要がありますね。
また火傷にかかわらず、皮膚の損傷などで外見に変化が起こり、精神的に不安定になっている患者も少なくありません。
子どもの外傷に対しては親が不安を抱えている場合もあります。
看護師は患者の精神状態を把握して、そのケアを行って行くことも大切な業務内容の1つなのです。
最近では美容目的で受診する患者さんも多い
形成外科の外来では美容目的で受診する人も少なくありません。
健康上は問題ないのですが、精神的に自分の外見にコンプレックスを持っている、不安を抱えているということもあるので、精神的な面での業務内容が増えてきますね。
また看護師として患者のプライバシーの配慮にも気を付けることが大切です。
形成外科の看護師は、精神的な面から身体的な面まで患者をケアできるような知識が必要ですし、時には緊急性のある形成の外傷もあるので、それに対応できるような技術も重要です。