もともと日本人は胃がんになりやすい傾向がありました。
近年は食生活が欧米化してする中で、大腸がんのリスクも増えてきました。
その予防・早期発見になるよう政府も検診に取り入れるなど、対策を立ててきました。
研究も進み治療法も確立、早期発見できれば根治できる疾患となりました。
ただ、発生部位は粘膜、レントゲンなどではうつりません。
そのため、そのための確定診断として内視鏡検査は大変有意義な検査になります。
内視鏡室は手術室とは異なり、それほど多くの機器を必要としません。
今では、在宅療養の患者さん用に小型に携帯可能なカメラまで開発されているといわれています。
つまり、近所のクリニックにも内視鏡室を持ち、検査を行える医院がたくさんあります。
それほど身近になった検査ですが、検査準備から検査中の安全確保、検査後の注意点などそのケアは患者yさんの体を守るにあたってとても重要です。
看護師に期待されている役割を簡単にご案内いたします。
・検査準備での看護師の役割とは
食事制限から検査後の状態への注意点など、事前の説明は、安全な検査を行うのに重要です。
来院には公共交通機関を使っていただくこと、体の面で準備にかかる時間がまちまちであること、食事内容次第では胃や腸の洗浄が不十分で有効な検査が行えなくなること、検査後の注意点など、わかりやすく説明し、協力を仰ぐことが検査そのものの精度を上げることになることを理解していただく必要があります。
また、治療中の疾患や治療状況、検査中の体位保持に必要な運動制限の有無など、予測される患者さんへの負担に合わせた個別的な検査準備をコーディネートすることが、看護師に求められている業務内容で大変重要な役割となります。
・内視鏡室での看護師の役割とは
普段とは異なる環境で患者さんは不安でいっぱいです。
小型化されたとはいえ、食物以外のものを体の中に入れる違和感や苦痛への恐怖、また、検査結果によっては何か治療を必要とするかもしれないなど、内視鏡室での不安は計り知れないものだと思います。
そんな中、看護師の業務内容としては、まずは確実な手順で安全に検査が行えるよう、術中の患者さんへの声掛けはもちろん、体位の工夫、医師の補助など、臨機応変に対応する必要があります。
今、患者さんが苦痛を感じていないか、不安を感じていないか観察しケアしていくことはもちろん、予測を持った対応が求められます。
ここでは観察・対応・ケアを中心に、検査を補助する業務内容が中心となります。
・内視鏡後の看護師の役割とは
教区度の緊張感から解放された患者さん十分な休息が必要です。
そのためのケアを中心に行います。
また、検査後にみられる体の変化や、異常のサインについて適切に観察できるよう、きめ細やかな説明が必要です。
体にかかった負担を患者さん自身がケアできるようかかわることが業務内容の重要な位置づけになります。