最近の医療ではリハビリテーションの重要性が認識されるようになり、病気の回復期に集中的なリハビリテーションを行なう回復期リハビリテーション病棟を有する病院が多く見られるようになりました。
リハビリテーションに力を入れることによって患者の早期離床が可能になり、医療費の削減にもつながります。
看護師がリハビリテーション科で働く機会も増えているということがいえます。
リハビリテーション科の特徴と看護師の業務内容
現在のリハビリテーションは希望すればいつまでも行なえるものではなく、医療法によって実施できる期間が決まっています。
そのため、利用する人のほとんどは病気の発症や手術から数ヶ月以内の回復期にある患者です。
この期間に質のいいリハビリテーションを行なうことができれば、病気の回復を早めたり、後遺症の影響を小さくすることが出来ます。
しかし、病気の発症や手術から長い期間がたっているわけではないため、全身状態が悪化するリスクもあります。
それを日常的な健康管理で防ぐのが看護師の業務内容になります。
またリハビリテーション科を利用する患者の多くは整形外科や脳神経外科の患者です。
それぞれの病気の特徴を知っておき、適切な対処が出来るようにしておくことも重要な業務内容です。
他職種との連携が重要
リハビリテーション科では業務内容が明確に分かれているものではなく、多くの職種がチームになって治療に当たることがほとんどです。
具体的には医師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などです。
看護師は患者の健康状態を把握し、それを理学療法士や作業療法士に情報として伝えます。
そのことで病気のリスク管理をおこないながら積極的なリハビリテーションを行なうことが可能になります。
また、理学療法士や作業療法士は患者の運動機能を見るプロフェッショナルです。
そのため、患者にとって一番いい介護方法をわかっています。
看護師はその情報を入手し、病棟で行なうことで自身の介護負担を少なくするとともに、患者の身体機能を病棟生活の中でも高めることが出来るようになります。
元気になる患者から力をもらえる職場
リハビリテーション科を利用している患者の多くは元気になっていく人がほとんどです。
場合によっては寝たきりに近かった患者が自立した生活を送れるようになるケースもあります。
そのため、看護師は元気になる患者から大きな力をもらうことができ、日々の仕事の活力にすることが出来ます。
また、患者から感謝されることが多い職業のため、やりがいを感じやすい職場ということが出来ます。