看護師には専門的な知識と技術が必要です。どちらも看護学生として学ぶことができますが、学校の勉強だけでは不十分なスキルも存在します。
看護師を目指すなら、それらを良く知っておくことと、看護師になる前からトレーニングしておくと、看護師になってから苦労が少なくて済みます。
看護師に必要なのはまず体力
看護師は体力が重要です。
患者さんを24時間看なければいけないので、夜勤もあります。また、ナースコールへの対応や患者さんが危なくなったときにはすぐさま駆けつけなければいけません。
加えて、体位変換や歩行介助、入浴介助などでは力も必要になってきます。
ボディメカニクスといって、少ない力で患者さんを動かす科学も使用しますが、それでも力は必要です。
患者さんが倒れそうになったとき、看護師も一緒に倒れるのではなく、支えて助けなければいけません。そのため、体力や力が必要なので、家に引きこもりがちな人は看護師になったときに苦労してしまいます。学生の人は部活動を行ったり、外に出てしっかりとした体力づくりをしていくと良いです。
手先の器用さも大切
また、看護師には器用さも重要です。
採血やルートの確保などは、手先が器用でなければ患者さんに余計な苦痛を与えてしまいます。手先の感覚が鋭いほど、血管をさぐりあてやすくなります。これは、トレーニングや経験が大切ですが、器用さが重要なことは覚えておくと良いです。
一番大事なのはコミュニケーション力
そして、看護師は人を相手にするので、何といってもコミュニケーション力が大変重要です。患者さんとかかわることなしに看護はできません。コミュニケーション力については、学校で心理学などと一緒に学びますが、これもトレーニングが必要です。
看護では話を聞くことが重要です。多くの人は、自分にしか興味がないので自分の話をしたがる傾向にあります。しかし、相手は患者さんです。患者さんを癒すのが看護の目的なので、看護をする立場としては、まず相手の話をよく聞く姿勢が重要なのです。
そのため、日々のトレーニングとしては、周囲の人と話すときに相手が何を考えているのか、どうしてほしいのかを考えながら、話を聞くと良いです。相手の気持ちになって一緒に考える姿勢を身に着けると、看護師になったとき大いに役立ちます。
このように看護師に必要なものは、体力や器用さ、そしてコミュニケーション力です。これらは日々の生活でトレーニングすることもできるので、看護師を目指している人はそれらを意識することで、看護師に一歩近づくことができます。