就職先を決める際、看護師の働く職場は多くあります。公立病院、民間病院、診療所やクリニック、検診センター、保健所、保育所、企業など選択肢は幅広く用意されています。
最も多くの看護師が就職するのが「病院」です。
同じような規模、同じような診療、雇用の病院では、どのような病院にするか迷ってしまいます。特に比較されるのが、公立病院か、民間病院かと言う事ではないでしょうか?
実際の転職において、公立、民間どちらを選択すべきかまとめてみました。
公立病院と民間病院の違い
・公立病院
- 公務員としての身分保障がある
- 基本的に病院が無くなることが無い
- 収入や身分が安定している
- よっぽどな事が無い限り退職を迫られる事が無い
- 退職金や年金が保障されている
- 賞与や昇給が確実である
・民間病院
- 経営状態により、給与や昇給の増減がある
- 仕事に関して、経営者や院長の意思や意見が重視される
- 給与形態他勤務形態に独自性があり、柔軟な雇用や勤務が可能
- 退職金や年金などは、その病院の福利厚生に応じ大きく異なる、経営状態が反映されやすい
公立病院と民間病院の特性
・公立病院
- 昔ながらの体質を継続し、なかなか経営革新などを行われていない、行いにくい体制
- あまり外の風を受け入れにくい
- 質を重視する傾向にあり、能力開発やキャリア開発などの知識や技術において高い傾向にある
- 役所体質がある
- 新人看護師や新規採用に対して、職場に馴染むような教育体制がある
・民間病院
- 新しい風や風土を取り入れやすい
- 特に、新しい病院開業や若い医師のいる病院については、経営に特色を見せたり、周囲の良いところや悪いところを反映し、より良い経営方針へと変革し易い
- 初任給はやや高めであるが、昇給などがあまりない、休暇などがカレンダー通りや、週休何日と決められている事があり、休暇数が少ないケースもある
- 看護師に即戦力を求める傾向にあり、教育をあまり行えない、行われない場合がある
まとめ
看護師に求められる事が、公立病院と民間病院では異なります。
公立病院では、時間がかかっても特色に合う職員育成があり、キャリア意識のある看護師には遣り甲斐がある現場です。しかし、勤務や雇用に関して柔軟性が無く、その職場の形態を受け入れなければらない場合があります。
民間病院では、その点柔軟性ある話し合いのもとの雇用が期待できます。しかし、給与や教育の充実が薄く、昇給などが期待しにくかったり、新規採用のこれまでの実践力を買い採用するケースがあります。
どちらが良いとは言いにくいものですが、長く、最期まで働きたければ公立病院が良いかもしれません。
また、十分な経験を持ち、柔軟な勤務で自分のライフスタイルを維持したい看護師には民間病院が良いのではないでしょうか?