認知症は現代社会で大きな問題となっている疾患の一つであり、その看護の担い手となる人材が求められています。認定看護師の一分野ともなっていますが、そもそも資格認定制度はどのような仕組みになっているのでしょうか。
認知症認定看護師になりたいときに必要なステップを理解しておきましょう。
認知症認定看護師になるために必要な過程
認知症看護のプロとして活躍したいと考えたら最も有用なスキルアップとなるのが認知症認定看護師となることです。そのために必要な過程について理解しておきましょう。
認定看護師の一分野として認められているのが認知症看護であり、認定看護師の認定プロセスについての理解が欠かせません。必要な教育課程を受けて認定審査に合格できれば認定を受けることができます。
しかし、教育課程を受けるためには入学のための条件をみたす必要があることに留意しましょう。認知症認定看護師の場合には看護師免許を持っていることに加えて、通算五年以上の臨床経験と三年以上の認知症ケアを行う医療や福祉の施設で勤務経験が必要とされています。また、看護の症例を5例以上経験していなければなりません。
この条件を満たした上で指定されている教育機関に入学し、六ヶ月の修学期間を経てカリキュラムをこなすと認定審査が受けられます。それに合格できれば資格を申請できるのです。
取得のためには教育機関への入学が課題
認知症認定看護師の認定審査の合格率は95%以上で非常に高い状況が続いています。
これは必要なカリキュラムをこなして、適切な勉強ができれば合格できる程度の審査であるからです。
重要なのは教育課程を受けることであり、それによって認知症看護をするためのスキルを磨くことが要求されています。そのため、資格を取得するために重要になるのは教育機関への入学です。9つの教育機関への合格率は半分以下であり、常に定員が満員になっている状況があります。学科試験、小論文、面接を全て高得点にする必要があると考えて必死に勉強しておくことが欠かせません。
教育機関での履修も大変
教育機関へ入学し、必要な単位を六ヶ月かけて取得できればほとんどの人が合格できます。しかし、定期的な試験も行いながら高密度のカリキュラムをこなせることが最低条件となっているため、決して楽な道のりではないという覚悟が大切です。
しかし、きっちりと授業をフォローしていければまず間違いなく資格が取得でき、現場に戻ったときには活躍の道が切り開かれるでしょう。