離島医療は日本の医療課題として最も大きなものの一つであり、その問題に貢献する人材として活躍したいという人もいるでしょう。
そのためには努力も必要であると留意しておきましょう。
生活を楽しめる魅力と、実際に働く上での注意点を理解してから視野にいれるのが大切です。
離島医療で活躍するために必要なスキル
看護師が離島医療に貢献していくためには一人で働けるスキルが必要とまず心しておきましょう。現場には看護師が他にいない場合も多く、医師すらいない状況で判断をしなければならないこともよくあります。
適切な医療を施すには原則として医師の指示を仰がなければならないのは確かですが、その状況下で看護師としてできる最善の医療を常に自分一人で判断できなければならないのです。
そのため、現場経験の豊富さが重要であると共に、基本スキルの幅広さと熟練度が要求されるベテラン向きの仕事になります。
活躍の場の豊富さと生活の魅力
看護師に対する要求が高いのは離島医療の大変さではあるものの、それがやりがいとなるのも事実です。地域の人と顔見知りになって地域ぐるみの付き合いをしながら医療を行っていくことになります。
その身近な関係を楽しみながら医療を行えるのがやりがいに感じられる人も多いでしょう。
看護師が不足していることから歓迎をしてくれる場合が多く、地域にも溶け込みやすいのもメリットになります。
また、生活面を見るとリゾート気分を楽しめるのが魅力と感じて離島医療に携わる人も多いのが事実です。海が好きな人にとっては特に魅力的な選択肢となるでしょう。
医療現場の状況と生活の注意点
離島医療では医療設備が整っていないのが一般的であり、大病院にしか勤務したことがないとできて当然なことができずに悩んでしまうのも珍しくありません。
それまではベテランと言われていた人も手腕を発揮できずに苦しむ場合もあります。
最も重要なのは技術ではなく、様々な場面で培ってきた経験であり、それによって臨機応変な対応ができることだと理解しておくと良いでしょう。
一方、離島の生活は本土の生活しかしたことがない人にはわからない不便さもあります。
天気が崩れるだけで食料が足りなくなってしまったり、生活に必要な物資が手に入らなくなったりする場合もよくあるのです。リゾートを楽しめるという嬉しい面があるものの、生活をするというレベルで考えると不便さの考慮もしておく注意が大切になります。