認知症ケアの実態

認知症ケアの実態

高齢者社会の波を受け、病院勤務の看護師が看護を行う対象は、高齢者になる事が多く、病気以外に認知症を患う患者さんが多くなっています。
認知症の初期は、軽い物忘れから始まり、失認、失行、自制やり性が効かなくなる、日常生活行動が困難となる、物取られ妄想や被害者意識、幻覚県庁など、関わりに難しさを感じる看護職者が多くいます。
認知症の患者さんと正しく関わり、ストレスなく看護が出来るよう、患者さんの思いにそり沿い、認知症患者さんを混乱させないケアを考えていきましょう。

 

認知症患者さんへの対応

その方の生きた行動を阻害しない、その方にとって嫌な存在にならずに、安全性確保と、セルフケア支援を行う必要があります。

・見守る姿勢と観察
何より認知症患者さんが嫌がることは、自分の行っている事を無理にやめさせたり、自分の思いに反する事を周囲が行う事です。
時に、敵意を抱き、その看護師との接触を拒否してしまう事になります。
しかし、認知症患者さんの行動は予測できず、絶対に安全な行動を取っている事はありません。
よって、付かず離れず、何かあればすぐに掛け寄れる場所で見守る姿勢が必要です。

・その行動の意味を考える
認知症患者さんの行為には、周囲には分からないサインを出している事があります。
身体的不調や症状を訴えられず、痛みや苦しみ、変調をいつもと違う行動で示す事があります。
例えば、頭痛がある時に頭を叩き続ける、不安がある時に歩き回るなどが一つの例です。
その人の症状、行動、精神状態などをきめ細やかに観察し、「いつもと違う」と感じた時は、何が原因かを考える姿勢が必要です。
 

認知症患者さんの健康管理とセルフケアについて

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認知症患者さんは、自分の疾患の症状を自覚しなかったり、典型的な症状以外の症状を訴えることがあります。
また、忘れやすい脳機能となっている為、自分の健康管理やセルフケアが出来ない状態にあります。

症状悪化を感じず、不調を訴えた時には手遅れと言う事もありますし、急変の予兆が出来ない事もあります。
バイタルサインの観察のみではなく、食事や排せつ、全身の観察などにより、異常早期発見に努める事が看護師の重要な役割です。
 

認知症患者さんとの関わり方

認知症患者さんは、その精神状態や患者さんの特性や性格により全く異なった関わりが必要となります。
攻撃的になってしまう患者さん、温和で穏やかな患者さん、恐怖や不安を強く感じている患者さん、朗らかで楽観的な患者さんなど、その性質は個別性がかなりあります。
どの患者さんでも、話を良く聞き、安心出来る関わりを行う必要があります。

・名前を呼び、言葉をかけ続ける
認知症患者さんは、自分の名前を覚えています。
自分の名を呼んでくれる人に安心感を覚え、その人が自分にとって「快」「楽」な見方である場合、心を寄せてくれます。
そして、名前を呼びことで、こちらを認識してもらえ、対話をすることも可能となります。
その人の尊厳とプライドを守り、「認知症だから」「すぐに忘れてしまうから」と軽視しない関わりが大切です。

 

まとめ

認知症患者さんには、これまで生きてきた歴史があります。
今は出来ることが少なくなっている、分からない事が増えているかもしれませんが、これまでの日本を背負ってたち、私たちの幼少期を支えてくれた存在であることを忘れてはいけません。
敬意を払い、その方の最期を自分らしい明るいものと出来る支援をしたいものです。
また、認知症患者さんは昔の事を良く知っています。
その方を理解するには、昔の事を話題にすることも良いでしょう。
今では、戦前・戦後を生き抜いた高齢者が多くいます。
その時代を生きた人しか知らない話を聞くことが出来るかもしれません。

転職を考えている看護師さんに

病院での看護業務はとても忙しく、重労働や夜勤が苦痛、人間関係が厳しすぎるなどが原因で看護師を辞めたくなる人も少なくありません。
しかし、職場環境によってはもっと心にゆとりを持って働くことができる場合もあります。
どうしようもなくなった時は職場を変えてみるのも選択の一つでしょう。

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