患者さんにはいろいろな人がいます。中にはセクハラや暴力、コミュニケーションが苦手といった患者さんがいることも確かです。そのような人と出会ったときに、看護師として自分が被害に合わないために知っておくべきことがあります。
患者さんはいろんな人がいてあたりまえ
人はそれぞれ育ってきた環境やその人の持っている性格によって、行動や言動などもさまざまです。しかし、病気になると入院生活を余儀なくされますから、知らない患者さん同士でのトラブルも起こりえます。
例えば、隣の人のいびきがうるさくて眠れないことや、自分には面会者がいないのに隣の人は面会者が来てうるさいなど、そのようなちょっとしたことからトラブルが発展するケースも多いです。
また、患者さん同士だけではなく、怒りの矛先が看護師などの医療従事者へ向けられることもあります。そして、中にはそのようなストレスからくる怒りだけではなく、セクハラや暴力などの行動をとる患者さんもいます。
このような患者さんの多くは、人格によるものもありますが、病気によって心を病んでしまい、どうしようもない怒りや不安、ストレスなどによってそのような行動に至ってしまう人もいるのです。
困った患者さんの例
このような困った患者さんには、種類があります。
ひとつめは、セクハラをしてくる人です。特に男性では入院生活が長くなると、性的欲求不満にも陥りやすくなります。なぜなら、24時間他の患者さんや看護師、医師などが出入りする病室で生活しているため、一人で過ごす時間が少ないためです。そのように溜まった欲求を看護師にセクハラというかたちで解消しようとする人がいます。
ふたつめは、暴言や暴力をする人です。このような人は、性格的なものもありますが、疾患による症状や入院生活によるストレスなどから、そのような行為にはしります。
自分の身を守るために必要なこと
このような困った患者さんへの対応は、特に若い看護師では困ってしまうことが多いです。しかし、どのような背景があるにせよ看護師は身を守らなければいけません。
まず、このような患者さんに出会ったときにはすぐにナースコールを押して助けをよんだり、大声を出して周囲に知らせます。そして、そのことは師長に相談して、対応してもらうようにすると良いです。
病院からの注意をしても困った行為がなおらない患者さんは、強制的に退院させられる場合もあります。
このように困った患者さんに出会った場合には、すぐに助けをよぶことと、上司に相談することが大切です。