「今日の担当は誰だろう」と仕事に入る時、前向きにルンルン気分で確認する時と、「あの人じゃなかったらいいな」とマイナスな気持ちで確認する事があります。
看護師だって、人間です!!
人間の好き嫌いや、相性、雰囲気や空気等により、近寄りたい人と、なるべくなら避けたい人などがあっても仕方ありません。
しかし、ここは専門職として、あまり交換を抱けない患者さんにも平等に、みんなと同じ対応をしなければなりません。
自分の感情が患者さんの看護に影響することがあってはならないもが医療・看護の仕事です。
苦手な患者さんと信頼関係は築ける?
苦手な患者さんを前にすると、どうしても会話が減ったり、訪室時間を短縮しようとしたり、必要最低限の関わりにしてしまう事があります。
自分が逃げてしまうという事です。
コミュニケーションや信頼関係が大切となる看護師業ですが、そのような関わりでは重要な情報が引き出せず、情報収集不足や、信頼関係の無さにより患者さんに不利益が生じることがあります。
そこで、苦手な患者さんとも信頼関係を築く方法を説明します。
エゴグラム
自我状態を発する心のエネルギーについてと言われてもなかなか分かりにくいですね。
- 責任感や義務感が強い人、完璧主義者
- 慈愛心の強い人、面倒見が良い人
- 物事を客観的に冷静に見る人、感情を表に出さない人
- 自己中心的で、周囲より自分優先の人
- 順応芯の強い人、我慢して合わそうとする人
人の性格は大まかに5つに分類されます。
※自分はどのタイプに当てはまりますか?
そして、対象とする苦手患者さんのタイプはどれでしょう?
同じ対応をしても、その人の性格により受け入れられる対応と、受け入れられない対応があります。その性格に応じた対応が必要です。
例えば、褒められて伸びる患者さんへの教育で「前も指導したのに、覚えられていない」などと態度をとると、自信を無くし、ウェルネス思考を失ってしまいます。
しかし、「ここはできるようになっているから、後少し」などを言われると、次は出来るようになろうと言う気持ちになります。
看護はサービス業
看護の仕事はサービス業です。
患者さんが来院し、治療し、入院してくださるから病院経営は成り立ちます。
そこを念頭に仕事をしなければいけません。
患者さんに合わせることも必要なのです。
その人の性格を理解し、その人に合った対応をすることで仕事は円滑に進みます。
看護師が「苦手」と思って関わるのではなく、受け入れる立場となるわけです。
看護師が、患者さんへの対応方法を理解し対応していると、患者さんは「分かってくれている」と感じてくれて、心を寄せてくれる土台が出来ます。それが、信頼関係を築く元なのです。
苦手だからと壁をつくるのではなく、歩み寄る姿勢が大切なのです。
まとめ
苦手な患者さんと関わる時に、理解しようとする気持ちが仕事を円滑にします。
あなたの苦手な患者さんへの対応は、問題無かったですか?
その人を分かった上で、声をかけ、関わることが出来ていたでしょうか?
我々は、看護のプロです。
決して、患者さんを選択する立場ではない事を理解し、苦手な患者さんを克服する努力をしましょう。