入院病棟には、お部屋の種類がいくつかあります。個室や特別室、多床室などです。個室や特別室では、別料金をとっているところも多く、お部屋の希望がなく状態が安定している患者さんはたいてい多床室に入院します。
特別室の患者さんの特徴
特別室は、別料金をとっているところがほとんどなので、希望がある場合に使用することが多いです。まれに、重症で個室に入れたいけど、個室があいていないので使用するという場合もありますが、そのような場合では別料金はとらないというところもあります。
施設にもよりますが、特別室は他のお部屋と違って、より快適に過ごせるよう工夫されているところが多いです。例えば、ベッドが大きく、お部屋に洗面所やトイレがついており、アメニティも毎日とりかえるというところもあります。
このような特別室に入るのは、やはりお金持ちの患者さんが多いです。施設によっては、有名人や社長、ヤクザなどもきます。看護師は他の患者さんと区別をするわけではないのですが、特別室に入るときは緊張してしまう患者さんも多いです。
多床室の患者さんの特徴
多床室は最近では、2人部屋や4人部屋が主流になってきていますが、6人部屋というところもあります。このような多床室では、自分の他にも患者さんがいるので患者さんにとって、何かとストレスもかかる環境です。
そのため、看護師に多床室ならではの悩みや愚痴をこぼす患者さんもいます。なかには、看護師が対応しなければいけない場合もあるので、多床室の雰囲気は知っておいた方が良いです。
例えば、面会者との雑談がうるさかったり、匂いの強いものを持って来たり、いびきがうるさくて眠れないなどはよくある話です。
個室の患者さんの特徴
個室に入る患者さんは
・状態があまりよくない
・多床室があいていない
・感染症を持っている
・特別室の料金は払えないけど個室なら払える
といった患者さんが入ることが多いです。
様々な人が入りますが、多床室とは違い自分ひとりだけなので、入院初日は「なんか怖いな」という声も。また、話す人がいないのでコミュニケーションに飢えている患者さんもいるので、忙しいときには話を切ることも必要となることが多い傾向にあります。
このように病棟は、お部屋によって患者さんの特徴やトラブルケース、抱えている悩みなどが違ってきます。